大人のやり直し英語は、昔の記憶を思い出して再確認する作業

大人が中学英語から勉強をやり直すと言っても、日本の中学で英語をやっていない学校は無いので、全くの白紙状態から勉強する人はいないはずです。

そのため、大人の「やり直し英語」とは、昔勉強した英文法を「あ~、昔こんなことやったなぁ」と思い出しながら、再度確認していく作業になります。

つい「今更中学英語かよ…」とバカにしそうになりますが、実はネイティブが話す日常会話のほとんどは中学英語でカバーできるのです。

私も普段仕事で使っている英語は、ほぼ中学までの英文法しか使っていません。

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英語を身につけるのに”文法学習なんか必要ない!とにかく話せ!”というまやかし

日本人が中高6年間も英語を学んでいるのに英語が話せないのは「文法中心の英語教育のせいだ」と批判する意見が時々見られます。果たしてそうでしょうか?

文法を理解出来ない幼児や小学生であれば、ひたすら大人の話す言葉をマネして体に染み込ませるのが最も効率が良いのですが、小学校高学年から中学生であれば論理的な考え方が出来るようになってくるので、言語のルールや仕組みを理解するほうが断然習得効率が高いです。

中高で6年間英語を学習するにも関わらず、と言いますが、6年間毎日英語をやっている訳ではありません。文科省の資料では、中学での外国語は年間105時間、3年間で315時間です。高校は学科によってバラツキがあるものの、3年間で300~400時間です。

つまり中高6年間で英語は600~700時間程度しかやっていないのです。

一般的に外国語を習得するには1,500~2,000時間必要と言われていますが、その半分にも満たないのですから出来なくて当然なのです。

大学入試で重箱の隅をつつくような問題が試されるために高校や予備校では受験対策として英文法に力を入れざるを得ず、その結果、入試が終わるときれいさっぱり忘れてしまいます

社会人、特に中高年の方が幼児と同じように体に染み込ませて覚えるのは時間と費用の無駄です。

大人が英語をやり直すには、初めにその言語のルール(文法)を理解することが一番の近道です。

文法とは言語のルール

囲碁でも将棋でもサッカーでも野球でも、対戦相手とルールを共有していなければゲームすることはできません。

同じように言語も相手とルールを共有していなければコミュニケーションを取ることはできません。そのルールが文法です。

中学で学習する文法はそんなに多くありません。

be動詞/一般動詞/疑問文・否定文/疑問詞/三単現のs/助動詞/代名詞/時制(過去・現在・未来)/比較/接続詞/能動態・受動態/完了/関係代名詞

大まかにはこのぐらいです。どれもこれも聞き覚えがある言葉ではないでしょうか。しかし聞き覚えがあっても、今まで使っていない知識ですからあちこち記憶が飛んでいると思います。昔を懐かしみながら、中学英語の文法を一つ一つ思い出しながら確認していきましょう。

「中学英語を○○日で復習する」というテキストはいろいろありますが、代表的なテキストを挙げておきます。

某有名予備校の安河内先生のテキストです。さすがトップ講師だけあって学習者がつまづきそうなところは解説が厚くしてあります。

文法項目を29に分けて解説してあり、1日1項目、30日で中学英語をやり直すテキストです。1日分の学習量が分かりやすいので初心者には取り組みやすいと思います。

公文が出している中学1年~3年までを網羅したテキストです。
中学英語がかなり怪しくて基礎の基礎からやり直したい人にオススメです。学習塾が出しているだけあって、つまづきそうなところにはポイント解説がついていたり、ともすれば鳥肌が立ちそうな文法用語を誰にでも理解できるようかみ砕いて説明してあったりと、かなり初学者向けに書かれています。

ここに挙げたテキスト以外にも中学英語のやり直しテキストはいろいろありますので、可能であれば書店で見比べてみることをお勧めします。