英語学習においては、読む/書く/聞くは独学でもなんとかなりますが、「話す」ことだけはどうしても相手が必要です。
オンライン英会話が世の中に出始めの頃は「安いけど授業品質もそれなり」というイメージが強かったと思います。
しかし今では、ネットワーク環境も改善されてskype(スカイプ:無料ビデオ通話ソフト)も安定して使えるようになり、外国人講師といつでもface to faceで会話することが可能になりました。
対面型の英会話スクールのグループレッスンが3000円/40分に対し、オンライン英会話はマンツーマンのレッスンが1回200円足らずで受けられるのですから、本当にいい時代になったと思います。
今回は、2大オンライン英会話サービスの「レアジョブ」と「DMM英会話」について、私の感想を含めてレビューしたいと思います。
レアジョブとDMM英会話、どちらがオススメ?
今のオンライン英会話市場は、レアジョブとDMM英会話の2強状態です。
レアジョブは先日、東証マザーズに上場を果たして今や飛ぶ鳥落とす勢いですし、一方のDMM英会話も頻繁なTVCMなどで知名度を上げてきました。
私はどちらも使ったことがありますが、レアジョブ、DMM英会話、どちらもサービスに大きな違いはありません。
細かいことを言えばいろいろと違いはありますが、受けられるサービスやSkypeによるレッスンにもさほど大きな差がありません。
どちらも甲乙付けがたいぐらい、提供する英会話サービスは似通っています。
関連記事:
>>英会話スクールとオンライン英会話、どっちがいいの?
その中で、敢えて違いを上げるとすれば以下の2点でしょうか。
DMM英会話にはネイティブスピーカーのレッスンを受けられるプランがある
DMM英会話にはネイティブスピーカー(アメリカ、イギリス、ニュージーランドなど)とskypeレッスンができる「プラスネイティブプラン」というコースがあります。
文字通りSkypeレッスンをネイティブスピーカーの講師から受けられるのですが、その反面料金が一気に上がります。(スタンダードプラン6,480円/月(初月3,280円) → プラスネイティブプラン15,800円(初月7,900円))
英語圏に赴任することが決まっている人であれば赴任予定国のネイティブスピーカーとレッスンする意義はありますが、そうではない英語初心者であれば、まずはスタンダードプランで英会話経験を積んだほうが費用支出を抑えられます。
最初からブリティッシュアクセントやアメリカンアクセントを身に着けたい!と思う人には「プラスネイティブプラン」は有効でしょう。
レッスン対応時間の違い
レアジョブはレッスン時間が朝6:00~深夜1:00まで、DMM英会話は24時間レッスン可能です。
DMM英会話は深夜帯でも東欧系(セルビアなど)の講師が対応しています。日本の深夜帯は東欧では夕方~夜なので講師としても都合がいいんでしょうね。
評価の高い講師は深夜帯でも結構予約が入っているので、利用する人も結構いるようです。
ただ、夜中にレッスンする予定が無ければレアジョブでも全く問題無いと思います。
ハートが弱い人はレアジョブがいいですよ
私は叱られるよりも褒められて伸びるタイプです。(笑)
ハートも弱く、お客さんに叱られたりすると1週間くらい凹んで立ち直れません。
そんなガラスのハートを持つ人がなぜレアジョブが向いているのか説明します。
フィリピン人講師がとにかくやさしい
レアジョブはフィリピンをベースにしており、講師も9割はフィリピン人です。
フィリピン人の何がいいかって、みんな優しいんです。これ結構大事です。
実際レッスンを受けてみるとわかりますが、決して彼らは強く指摘したり非難することはありませんし、気難しい顔してレッスンを行うこともありません。
欧米系にありがちな
「Hello!! どうしたの?声が小さいね!もっと腹の底から声出していこーよ!Yeahhh!!」
みたいなノリはありません。
フィリピンホスピタリティのせいか空気を読むことに長けていて、基本、相手のトーンに合わせてレッスンしてくれます。
フィリピン人(特に女性)はどうすれば相手が喜んでくれるかを常に考えている(ように見える)ので、実に気分良くレッスンしてくれるのです。
欧米系の講師でも生徒からの評価があるので一方的に厳しいレッスンをする人はいませんが、やはりそこには「合う」「合わない」といった講師との相性はあります。
フィリピン人講師に関して言えば、「変なことを言ったら講師の気を悪くするんじゃないか」とか「変な英語を言って笑われたらどうしよう」といった心配は一切不要です。
私の性格は結構人見知りするタイプで、特に初対面の人と打ち解けるのはかなりハードルが高い面倒くさい性格です。(笑)
そのせいか欧米系のズバズバ物を言うタイプが正直苦手です。相手に悪気が無いのは重々承知していますが…。
そんな性格なので、初めて受けたオンラインレッスンがフィリピン人講師ですごく気が楽だったことを覚えています。
ハートが強い人はあまり気にならない部分だと思いますが、せっかくお金を払ってレッスンしているのですから、気分良くレッスンを受けられるほうが長続きしやすいと思います。
フィリピン人は第二外国語として英語を学ぶ人の気持ちをよく知っている
ご存知のようにフィリピンはタガログ語が母語ですが、英語を第二外国語とする話者数では世界一の国です。
歴史的背景として、アメリカの植民地だったことや、長らく農業国だったことから外貨獲得のために海外への出稼ぎを国が奨励していることが国民の英語力を上げる後押しになっていました。
今ではそれが功を奏して、世界的な大手企業のアウトソーシング先としてコールセンターやドキュメンテーションなどのサービスが急成長しています。
彼らにとって、あくまでも母語はタガログ語で、英語は第二外国語です。
そのため、外国語として英語を学ぶ人の気持ちをよく知っています。
英語学習者がどこでひっかかるのか?何で悩むのか?をよく知っているのです。
言葉に詰まったときでも「あなたは~~と言いたいのではないですか?」「私も以前は同じようにmisunderstandingしていました」という感じに、こちらのつまづいているポイントをよく察知してくれるのです。
なのでレッスンが心地いいというか、やってて気持ちがいいんです。
フィリピン人の訛りはさほど問題にならない
初心者の英会話の最大の目的は「考えたこと、思ったことを素早くアウトプットする」という練習を繰り返して経験値を積むことにあります。
レアジョブのフィリピン人講師は、フィリピン大学(フィリピンのトップ校)の卒業生や在校生が多く、彼らの話す英語はアメリカ英語がベースです。
とは言っても、彼らにとって英語は外国語ですから、母国語の響きが残るいわゆる「フィリピン訛り」はあります。
しかし、英語初心者が「思ったことを素早くアウトプットする練習」をするのに、相手がフィリピン訛りの英語だとしても練習には全く問題になりません。
もちろんネイティブスピーカーと会話練習できればそれに越したことはありませんが、まだ全然英語をアウトプットできていない段階でスタンダードコースの3倍近い費用を払って会話練習するのは費用対効果があまりよくありません。
この先、ある程度会話がスムーズにできるようになってから、ネイティブスピーカーとの練習を始めても全く遅くないと思います。
いろんな英語に触れてみたい人はDMM英会話
DMM英会話の講師は60カ国以上にわたっており、当然国が違えば英語の訛りも違います。
いろんな国の英語に触れてみたい!今後世界を飛び回る予定がある人などは、DMM英会話のほうが向いていると思います。
個人的にはアフリカ系講師(ボツワナ、南アフリカ)のレッスンも受けてみたいと思いました。
さすがに今の仕事でアフリカに行くことは無いと思いますが。
まとめ
ここまで紹介した2大オンライン英会話スクールであるレアジョブ、DMM英会話ですが、どちらも提供サービスに大きな差異はありません。
私のような引っ込み思案で人見知りな方には、人優しいフィリピン人講師が多いレアジョブをオススメしましたが、メンタルが強くてどんな講師でもOK!という人や、いろんな国の講師とレッスンしてみたいという人にはDMM英会話が向いていると思います。
まずはサイトを見て気に入ったほうで初めてみるのが一番いいと思います。
どちらのサービスも入会金は不要ですし退会や休止はいつでも可能です。しかも休止期間中は費用は一切かかりませんし、休止期間の期限も特にありません。
また、再開するのに追加費用はかからないので、やってみて自分に合わないと思えば1ヵ月で休止して別のオンライン英会話を試してみるなどして、自分に合うサービスを見つけるのがいいと思います。
実際私は、レアジョブ、DMM英会話両方に登録して「今月はレアジョブ、DMM英会話は休止」とか「今月は両方とも休止」といった感じで使い分けています。
どちらも休止、再開には費用はかかりませんし休止期間も無制限なので、どちらかに決めなければ!ということはありません。
>>レアジョブ公式サイト:
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