サラリーマンが学習時間を確保しようと思ったら、すぐに思いつくのが通勤時間です。
マイカー通勤だと運転しなければならないのでやれる勉強も限られますが、電車通勤だったら最高ですね。自分で運転しなくていいのですから。
もし今まで通勤時間を新聞やマンガ、ゲームで時間を潰していたのなら、その時間を英語学習にいただきましょう。
スマホやマンガに費やす時間は利益を生み出しませんが、英語に費やした時間は必ず将来あなたに利益をもたらします。
通勤時間の学習法
私が英語初心者だった頃の経験を踏まえて電車での学習法を紹介します。
ボキャブラリ(語彙)の強化
単語の学習は、電車や待ち時間などのちょっとした時間にパッとできるので通勤時の学習に向いています。
単語帳の「キクタン」はテキストを開かなくても添付CDでも単語学習ができる(「単語→日本語→英語」と音声が流れる)ので、吊り革につかまっているときでも使えます。
電車に乗っているときだけじゃなく、自宅から駅に歩いているときでも学習できるのでオススメです。
中学英語(英文法)の学習
私は通勤が片道一時間程度、往復で2時間あったので、中学英語のやり直しは全て電車内でやりました。
というか、この時期(英語を始めてから半年ぐらい)は家で勉強することはほとんど無く、ほぼ100%電車の中で学習していました。
「電車では英語!」と決めておけば、仕事が忙しかろうが暇であろうが電車に乗って会社に行くので、比較的簡単に習慣化できます。
中学高校で一通り英語をやってきた人であれば、1カ月程度で中学で習った英文法はおさらいできると思います。私は3週間ぐらいで一通り終えることが出来ました。
往路は昨日の復習、復路は今日の学習
もう一つ自分で決めていたのは、会社に行くとき(往路)は昨日の復習をし、会社から帰ってくるとき(復路)に今日やるべき学習をする、という方法です。
- 行き(往路):単語(前日の復習+今日の学習)+中学英語(前日の復習)
- 帰り(復路):中学英語(今日の学習)
人間は睡眠しているときに昼に覚えた内容と過去に覚えた記憶を結び付けて整理していくため、学習効果を高めるためには十分な睡眠が必要なのだそうです。そのため、昨日やったところを翌日に復習することで、寝ている間に整理された知識をチェックすることができます。
これはすごく効果がありました。
翌日復習することで昨日の学習がその場限りの記憶でなく、思い出せる記憶となっていることを自分自身でも実感出来るので、やりがいが出てきます。
早く終わった日は自分の娯楽に使う
ご褒美と言うほどのものではありませんが、例えば往路で昨日の復習をしていつもより早く終わったときなどは、ゲームや音楽を聴くなどの娯楽タイムに使うようにしました。
帰り(復路)にやる予定の今日の学習分を前倒しして、復路の通勤を丸々娯楽タイムにあてるのもいいかもしれません。
やりやすい自分ルールで運用するといいと思います。
大事なのは、ゲームや娯楽にハマって学習を先送りにしないことです。これは子供に言う小言と同じですね。(笑)
電車内で英語学習しているサラリーマンって意外と少ない
電車の中を見渡すと英語学習しているサラリーマンって意外と少ないと思いませんか?
これだけ国際化だのグローバル化だの言われているのであれば、1両に10人以上は英語を学習している人がいてもおかしくないと思うのですが、毎日電車の中を見渡してみても英語をやっている人って精々2~3人ぐらいです。あとはスマホでニュースを見ているか、音楽を聴いているか、SNSやゲームをやっている人がほとんどです。
みんな意外と勉強なんかしていないんです。かつての私もそうでした。ケータイやスマホは通勤の退屈を紛らわしてくれる最高のツールだと本気で思っていましたから。
私が40代初めのとき会社が業績不振で人員削減を実施しました。いわゆるリストラで多くの同世代の社員が会社を去っていきましたが、中にはまだ幼稚園の子供がいるのに退職せざるを得ない同僚もいました。
私はその3年前にたまたま担当させられた業務が会社で初めての海外事業で、四苦八苦しながらもなんとか英語を覚え、海外プロジェクトにアサインされたためかリストラの対象からは外れました。
会社からまだ必要な人材と判断されたのだと思います
もしあの時「英語が苦手だから…」とアサインされた仕事を断っていたら、もしあの時他に英語が出来る人間がいたら、多くの同僚と同じようにリストラの対象になっていたと思います。あのプロジェクトを振られたことは今思うとラッキーでした。
通勤時間を何に使うかは個人の自由ですが、その時間を何に使うかによってサラリーマンの人材価値は大きく変わると心底実感しました。
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