海外出張の外貨両替はクレカのキャッシングが超便利

海外出張時の外貨両替ってどうしてますか?

初めて海外出張に行ったときは、空港の両替所で米ドルに替えてから出発したり、少し慣れてきたらシティバンクで国際キャッシュカードを作って現地ATMから引き出せるようにしたりとあれこれやっていましたが、今では現地通貨の調達は国際クレジットカードによる海外キャッシングのほぼ一択です。

キャッシングというと「借金」のイメージがあってちょっと躊躇しますが、実は両替所で外貨を購入するより手軽でお得です。

未だに「トラベラーズチェック使えばいいじゃん」と言う人もいますので、今回は海外出張時でも困らないクレジットカードを使った外貨調達方法について紹介します。

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外貨を手に入れるにはどんな方法がある?

以前はトラベラーズチェック(T/C)やシティバンクなどの国際キャッシュカードを使った外貨購入が一般的でしたが、2014年にはT/Cの国内取扱いが終了し、シティバンクはリテール事業(個人向け事業)から撤退、SMBC信託銀行に事業売却してしまいました。

現在、旅行者が外貨を手に入れる方法は主にこの4つです。

1.外貨両替所での外貨購入
2.国際キャッシュカードによる現地通貨の引き出し
3.デビットカードによる現地通貨の引き出し
4.国際クレジットカードによるキャッシング

この中で一番使いやすいのは4の国際クレジットカードによるキャッシングです。

外貨両替所は概ねどこも、1ドルにつき3円程度(3%)の外貨取扱手数料がかかります。

外貨両替所による外貨購入

1ドル=100円のときに10万円を米ドルに替える場合、3000円の手数料が必要です。両替所で多少の差異はあるものの、3000円の手数料が2000円になるようなところはありません。

一昔前だったら「○○に行くんだったら××の両替所がレートが良かったよ!」といった情報が有効でしたが、今となってはレートがいい両替所を探すのは時間の無駄です。

国際キャッシュカードによる外貨引出し

国際キャッシュカードによる外貨引き出しは、円預金口座から海外のATMで現地通貨を引き出せるので、いちいち外貨両替所で購入しなくても好きなときに引き出せるのがメリットです。

しかしATM手数料と両替手数料がかかるのがネックです。

私が以前使っていたシティバンクのバンキングカードは、2015年に三井住友信託に事業譲渡されてプレスティアというブランドに変わったのですが、海外のATMで外貨を引き出すと1回の引き出し操作につき200円の海外CD/ATM手数料と、引き出したときの米ドル為替レート(TTS)に3%(海外事務手数料)を加えたレートが適用されます。

つまり海外のATMで引き出す度にATM手数料200円と+3%の海外事務手数料がかかります。

好きなときに自分の円預金口座から現地通貨を引き出せるのはメリットですが、海外ATM利用料が取られる分、外貨両替所で換金するよりレートが悪いですね。

この方法は海外留学している子供に生活資金や学費など、まとまったお金を送金する場合は有効ですが、短期間の旅行や出張で使うにはちょっと手数料が割高です。

デビットカードによる現地通貨の引き出し

アメリカはクレジットカード大国ですが、デビットカードもかなり普及しており、日本で使われているVISAデビットやJCBデビットも海外で使えます。

国際キャッシュカードもデビットカードも、自分の円預金口座から引き落とされるので機能的には同じに見えますが、為替の取り扱いがちょっと違います。

<国際キャッシュカード>

海外ATMで外貨引き出し → 自行の為替レート+海外事務手数料(3%)をチャージする。

<デビットカード(VISAの場合)>

海外ATMで外貨引き出し → VISAの為替レート+海外事務手数料(3%)をチャージする。

VISAを経由するかしないかの違いですね。

SMBC VISAデビットは海外ATM手数料が100円/回ですので、SMBCプレスティアの国際キャッシュカードの海外ATM手数料(200円/回)に比べると安いです。

こちらも海外事務手数料がかかってしまう分、この後で説明する国際クレジットカードによるキャッシングより割高になってしまうのですが、海外送金として使う分には留学生の子供にデビットカードを持たせ日本にいる親が口座に現金を補充する形にすれば、クレジットカードを作れない未成年の子供に持たせられますね。

国際クレジットカードのキャッシング

現時点では国際クレジットカードによるキャッシングが一番手軽で手数料が安いです。

キャッシングというと「借金」のようでなんとなく避けてしまいますが、短期滞在者の外貨購入(両替)に関して言えば一番便利な方法です。

クレカの海外キャッシングが他の方法より優れているのは、

・海外のほとんどのATMで利用できる
・海外事務手数料が安い

という点です。

両替所や国際キャッシュカード、デビットカードの場合は、利用金額の1.6~2%程度の海外事務手数料がかかりますが、キャッシングの場合はこの海外事務手数料がかかりません

そのかわり、キャッシングには利用日から返済日までの間に金利年18%前後がチャージされます。

年利18%というと結構高いですが日割りで考えると1日あたり0.0493%。外貨10万円分をキャッシングして30日後に返済すると金利は1,500円です。

10万円を1ヵ月借りたときの金利が1,500円と考えると高いですが、1000ドル(1ドル=100円の場合)を1ヵ月借りたときの金利が1,500円であれば、為替手数料も含んでいると考えると安くないですか?

クレジットカードによるキャッシングは、この「金利」を使いこなすのがポイントです。

この下で「繰り上げ返済を上手に使うと手数料がさらに安くなる」について説明していますので参考にしてみてください。

国際クレジットカードによるキャシング方法

アメリカはほとんどのお店がクレジットカードが使えますから、1週間~10日程度のアメリカ出張であれば、到着空港のATMで100ドルもキャッシングすれば用が足りてしまいます。

海外のほとんどのATMで使えることは今更言うまでもありませんが、ビザであれば「VISA」「PLUS」、マスターであれば「Master」「Cirrus」のマークがあるATMであればキャッシングできます。

ATM操作で必要な英語は、ごく簡単な英単語を数語覚えておけばOKです。

ATMで操作する前に周囲を見回す

まずはATMでキャシングする前に、周囲を見渡します。

強盗に遭うのは現金を引き出した瞬間ですので、そのATMが

・人気の無い怪しい場所にないか
・周囲で眼つきの怪しい人がいないか
・ATM機器自体になにか細工がしていないか

を確認します。

ATMにカード入れる

ATMにクレジットカードを入れると、

”ENTER PIN(ID CODE) THEN PRESS THIS KEY.”
(暗証番号を入力した後、このボタンを押してください)

と表示されます。PIN(Personal Identification Number)とは暗証番号のことです。

暗証番号(4桁)を入力して、上の表示が出ているキーを押します。

取引を選択する

暗証番号を入力すると、

”SELECT TRANSACTION”
(取引を選択してください)

と表示されるので、

”CASH WITHDRAWAL”(出金)

のボタンを押します。withdrawは「引き下がる」「撤退する」という意味で、軍隊が撤退することをwithdrawといいますが、もう一つの意味として「(お金を)引き出す」という意味があります。

”CASH WITHDRAWAL”ではなく”CASH ADVANCE”と表示されるATMもあります。

ちなみに普通口座はsaving account、入金のことはsavingと言います。

口座種類を選ぶ

次に

”SELECT ACCOUNT”(口座種類を選んでください)

と表示されるので、

”CREDIT CARD”を選択します。

キャッシングする金額を入れる

口座種類を選ぶと

”ENTER DOLLAR AMOUNT INMULTIPLES OF $20″
(金額を20$単位で入力してください)

と表示されるので、金額を入力して”CORRECT”(正しい)のボタンを押します。

稀にテンキーがおかしくて入力した金額が画面に出なかったりします。その場合は”INCORRECT”(正しくない)を押して、もう一度金額を入力します。

現金と利用明細を受け取る

現金を引き出したらすぐに財布にしまいましょう

ATMから現金を引き出した直後が一番強盗に遭いやすいです。

繰り上げ返済を上手に使うと手数料がさらに安くなる

海外キャッシングは物品購入と異なって立派な借金になります。

借金なので、当然ですがキャッシングした日から引き落としまで金利がかかります。

例えば1ドル=100円の時にVISAカードで 米ドルで1000ドルキャッシングするとします。

クレジットカードのキャッシングはどこのカード会社でも大体年利18%程度です。

仮にキャシングした日から引き落とし日まで30日とすると、金利は日割りでかかるので

18% ÷ 365日 = 0.0493%(1日あたりの金利)

100,000円 × 0.0493% = 49.3円(1日あたりの金利分)

49.3円 × 30日 = 1,479円

100,000円 + 1,479円 = 101,479円が合計の支払額になります。

外貨両替所での両替レートの1/2程度で済んでしまいます。両替所は外貨10万円で3000円程度の手数料がかかりますからね。

更に、クレジットカードの引き落とし日を待たずに繰り上げ返済すればその分金利を圧縮することができます

例えば出発日に到着空港のATMで1,000ドルを引き出したとします。

10日後に帰国してすぐに繰り上げ返済する場合は、

49.3円 × 10日 = 493円の金利で済んでしまいます。外貨両替所の両替レートより2,000円以上安いです。(※別途、海外ATM利用料208円がかかります)

つまり30日後の引き落としだと1,479円かかる金利が、繰り上げ返済で約1/3に圧縮できるわけです。

実際に繰り上げ返済をするには

カード会社のデスクに電話をして、海外利用分を繰り上げ返済したい旨を伝えると今日までの金利込みの返済額を教えてくれるので、その金額を指定口座に振り込むだけです。

キャッシング利用日からカード会社にデータが行くのに3~4日程度かかるので最低でも3~4日分の金利はかかりますが、それでも外貨10万円で49.3円/日、4日分としても198円です。

海外から日本のカードデスクに電話する国際電話の費用を気にするのであれば、最近ではネットから返済金額を問い合わせできるカード会社もありますので一度確認しておくといいでしょう。

ちなみに私は三井住友VISAカードを使っていますが、ネットから返済額を確認できるのと、返済もネットバンキングで出来てしまうので、必ずしも帰国を待たなくても繰り上げ返済をすることができます。

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渡航前には利用枠の増枠設定を忘れずに

海外でのキャッシングサービスを利用するには、海外キャッシュサービス利用枠の設定が必要です。

最初から10万円程度設定されているカードもあれば、申し込まないと設定されないカードもありますので、渡航前には海外キャッシュサービスの設定枠がどのくらいあるか確認しておきましょう。

まとめ

クレジットカードが世界中に普及した現在、わざわざ割高な両替所で現金を両替する意味が薄くなってきたように思います。

一部のサイトではFX口座を利用した外貨購入方法も紹介されていたりしますが、副業でFXをやっている人でなければ、わざわざ海外出張や海外旅行のためにFX口座を開設するのは手間でしかないでしょう。

今から新たにFX口座や国際キャッシュカードを作るよりは、すでに持っているクレジットカードを使って海外キャッシングしたほうがはるかに簡単に外貨を調達できます

上でも書いていますが、私自身は1週間~10日程度の海外出張であれば現金は100ドルもあれば用足りますし、その場合は金利は5円/日程度なので引き落とし日まで40日あったとしても金利の総額は高々200円程度です。

なのであまり目くじらたてて海外滞在中にネットバンキングで返済するよりも、引き落とし日まで放ったらかしにしていることも多いです。キッチリ繰り上げ返済すれば、コーヒー1杯ぐらいは節約出来るのですが(笑

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