英語勉強中でも仕事で使わなければならないときってありますよね。
そのとき、ついつい言葉の通じやすい通訳に向かって話をしていませんか?
これでは相手と信用を築くことは難しいです。
なぜなら、英語が出来る出来ない以前に会話の基本が出来ていないからです。
話をするときは相手の顔を見て話す
日本語だろうが英語だろうが、話をするときは相手の顔を見て話すのは万国共通のマナーです。
この「相手の顔を見て話す」というのは、特に技術も能力も必要ありません。
たとえ英語が出来なくて通訳を同行していたとしても、話すときは相手の顔をみて日本語で堂々と話すべきなのです。
一番やってはいけないのは、言葉の通じる通訳者に向かって話をしてあとは通訳にまかせる、というように「通訳の後ろ」で話をすることです。
これは逆の立場で考えればよくわかると思います。
相手が日本語通訳を従えて来日してきたと仮定しましょう。
相手はこちらの顔をほとんど見ずに通訳にばかり話しかけていたとしたら、あなたはどう思うでしょうか。
これでは、相手との信頼関係を築くことは到底難しいですよね。
通訳の顔はほとんど見なくてよい
本来通訳は黒子の仕事で、通訳者自身もそう考えています。
通訳者は交渉の主導権を取ることを考えている訳でも、交渉の矢面に立とうと考えている訳でもありません。ただ会議や打ち合わせがスムーズに進むことを目的としているだけです。
だから話をするときは通訳ではなく相手の顔をしっかりと見ながら話をすればいいのです。
首脳会談や国際会議での政府代表の交渉シーンを見るとよくわかります。
首脳会談では、対面で相手の顔を見ながら母国語で話をし、通訳は首相や大統領の後ろで翻訳しています。
決して通訳に小声で発言内容を伝えて、それを通訳にしゃべらせるようなことはしません。
握手も相手の顔をみてしっかりと握る
握手は英語でshake handで、握る強さはgripです。
普段、握手の文化が無い私達日本人は、つい軽く握手をしてしまいますが、あまりgripが弱いと相手に舐められる場合があります。
そのため、製品取引や条件交渉などを行うときの握手は、
・笑顔で
・しっかりと握る
ようにしましょう。
笑顔でグリップの強い握手をすると、それだけで自信がみなぎっている印象を相手に与えられるので、舐められることはありません。
逆に相手の顔を見ずに弱いグリップで握手すると、相手は歓迎されていないのかな?とか弱弱しい奴だなと舐められてしまいます。
実は言葉の問題ではない
確かに英語が下手だと、つい恥ずかしくて英語に堪能な人を頼りたくなる気持ちはわかります。英語が出来る人がいれば頼っても全く構わないと思いますが、ただその人はあなたの言葉を「変換」しているだけで、あなたの発言を代弁している訳では無いのです。
たとえ英語が下手でも、相手の顔をしっかりと見て話し、通訳を「使う」ぐらいの意識で臨むといいでしょう。
首脳や大臣が英語を話せると国際舞台で一目置かれることはありますが、かと言って英語が出来ないからといって特段不利益を被ることもありません。それは他国においても同じです。
国際会議や会談でどのような話し合いをするのか、国際儀礼に則った対応を取れるかどうかといった「内容」が問題であって、言語の問題ではないのです。
私達が英語を学ばなければならないのは、首相や大臣のように通訳を雇う予算がふんだんにあるわけではないので、海外出張に通訳を同行させるコストよりも、自分で英語学習したほうが安上がりだからです。
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