毎年、お正月に「今年こそは英語をモノにする!」と意気込んだのはいいけど、結局仕事が忙しくて全然手が着けられなかったとか、最初の1ヶ月はよかったけど、途中で中だるみして辞めてしまったとか、なかなか目標を達成出来ない人も多いのではないでしょうか。
この世の中には魅力的な誘惑がいっぱいあります。
インターネットの普及でレンタルビデオに行かなくても大概の映画は自宅で見られるし、Youtubeを見れば自分の趣味に関する動画を山ほど見れますし、ゴルフや釣りのような従来の趣味でもネットからマニアックな情報が得られるようになってきました。
以前に比べてずっと深く趣味に没頭出来る環境が近くにあると、その誘惑から逃れるのは容易ではありません。
しかし、そういう誘惑にいつも負けている自分を恥じている人はまだ救いようがあります。
「もう二度と英語で挫折するのはイヤだ!!!」
もしそう考えているならば、本気で覚悟を決めて取り組んでみませんか?。
これから紹介する内容は、私が英語をやり直すときに、学習する環境を整えるためにやったことを挙げています。
これらを実施するのは正直キツかったですが、おかげで英語力を短期間でアップさせることができました。
趣味も遊びも友達付き合いもほどほどに続けながら空き時間で英語を勉強したい、という人には参考にならないと思いますので、読み飛ばしてください。
本気で英語をやり直したい、短期間で成果を出したい人に参考になればと思います。
まずは学習時間を確保する
当たり前ですが、英語は学習時間が必要です。週に1~2回ではなく毎日学習する時間です。
学習習慣が無いと、急に時間を作ろうと思ってもなかなかできないものです。
そうこうしているうちに飲み会の約束が入ったり、週末ゴルフのお誘いがあったりとなかなか継続して学習できる時間を作ることができません。
そのため、学習時間を確保するために私は以下のことをやりました。
趣味をスッパリ辞める
もちろんこれは「趣味を永久に辞める」わけではありません。
例えば「今から1年間」とか「TOEICでxxx点をクリアするまで」とか、とにかく目標をクリアするまで趣味を我慢することにしました。もちろん英語に使う時間を捻出するためです。
「息抜きに少しぐらいはいいんじゃないの?」とか「時間を決めてやればいいんじゃないの?」とか思うかもしれませんが、そう思う時点でダメなんです。
私たち大人は子供と違って注意する人もいなければ叱責する人もいません。やるかやらないかは自分次第です。
そのため、ほんの息抜きのつもりで趣味をやり始めると、ほんの10分のつもりが20分になり、やがてそれが1~2時間に伸びて「あー、今日は気分が乗らないから明日やろうっと」になってしまいます。
私は物覚えが悪い上に誘惑に弱い人間です。英語をやり直す前は、禁煙やダイエットに何度も失敗しています。
「今日で2kg落ちたからたまには自分にご褒美でも」
とか、悪魔のささやきに抗えない性分で、今まで何度も何度も何度も何度も失敗してきました。
英語も恐らく始めたばかりは一生懸命取り組むと思いますが、煮詰まったり気分が乗らなかったりすると「こんなに頑張ってるんだから気分転換で趣味を少しやるぐらい構わないよね」「気分転換にYoutube見るぐらいいいでしょ」と思うのが目に見えています。
だから最初にシンプルなルールを作っておき、挫折する入口を出来る限り排除しておこうと考えました。
日常生活のムダな時間をカットする
趣味以外にも日常生活での無駄な時間がたくさんあります。それらを見直してカットしていきます。
・Youtube、ニコ動も見ない。
・芸能人のブログチェックはしない
・ゲームはしない。
・Twitter, FacebookなどのSNSへのアクセスは1日1回
これらは、勉強中の息抜きでつい手をだしてしまいがちなもので、見始めると時間が一気に飛んでいきます。
知人は、TVがあると息抜きと称してバラエティ番組やDVDに走ることが目に見えていたので、知人にTVを譲ってしまいました。
TVが無いとNHKも解約出来るので、NHKの受信料を教材費やオンライン英会話の足しになるし一石二鳥と言ってました。(笑)
私は家族がいるのでTVを無くすことはできませんでしたが、知人はそこまで追い込んだ結果、1年後にはTOEICが550→850に上がっています。
読書も辞める
「読書ぐらいはいいでしょ?」と思うかもしれません。本好きの人ほど「読書だけは辞められない」と思うでしょう。
でも読書は最も時間がかかる娯楽の一つです。しかも読み出せば次第に面白くなってきて止まらなくなります。
「あと10分」「あとこの章だけ」となって、「あー、今日は気分が乗らないから英語は明日から頑張る」になっちゃう。
私も本が大好きなので気持ちは良く分かります。
でも目標達成のために1年間一切読書を辞めました。(仕事で必要な専門書は読みましたが、それぐらいです)
家庭内を調整する
子供が生まれたばかりだったり、小さい子供が多い家庭だと奥さんの負担も大変です。
そんな状況で「僕は収入アップのために気合入れて英語を勉強しなければならないから、悪いが子供の面倒はあまり見られない」なんて昭和の親父のようなことを言ってしまうと確実に家庭不和になります。
なので、ここは奥さんときちんと話し合っておきます。
私の場合はこんなロジックで話しました。
(前向きな姿勢を見せる)
↓
2.目標達成まで、趣味も娯楽も辞める。
(本気度を見せる。自分のため、家族のため。)
↓
3.でも、子供の世話や家庭のことは出来る限り協力する。
一番ダメなのは「俺は稼ぐのが担当だから英語学習に専念する。君は子供と家庭のことを頼む。」とバッサリ分けてしまうこと。
家事も子育てもソツなくできる女性なんてそういません。
ましてや2子目が小さいと上の子の世話も重なって相当ドタバタするはずですし、いつも冷静沈着に子供の世話ができるママさんなんて普通いないです。
自分がこれから取り組むことの意義(英語を身に付ければ会社でのポジションが上がるし収入にもつながる)を説明することで「パパが頑張るんだから私も頑張らなきゃ」という意識付けになりますし、一方で「子供の世話で大変なときはいつでも協力するから」という姿勢を見せれば、ママさんが子育てでパニくったときの逃げ道を残してあげられることにもなります。
つまり「英語を身につける」のは自分だけど、その課題を夫婦で共有することで家庭の課題に出来るのです。
↓
・業務に生かして成果が出る
↓
・会社でのポジションがあがる
↓
・収入に反映される(家計が潤う)
一方、子育てはママさんだけの仕事ではありません。子育ても夫婦の課題なので、夫婦で協力して解決していかなければなりません。
夫婦は役割分担はあるにせよキッチリ分担して出来るかと言えば、そううまくはいかないものです。
だからこそ、お互いに話し合って、お互い助け合う関係であることを事前に確認しておかないと、単に自分だけ自己研鑽に励んだところで誰のための努力なのかわからなくなってしまいます。
1年間で1000時間を確保する
こうして、「趣味を辞める」「TV, Youtubeを見ない」「ゲームをやらない」「読書を辞める」を実行すれば、少なくとも1日3時間は捻出できます。
1日3時間ということは1ヵ月で90時間、1年間で1080時間です。
英語を習得するには1500時間から2000時間程度の時間が必要と言われていますから、その半分以上の時間を1年間で作れるわけです。
高校を卒業していれば、それまでに中高で英語に費やした時間は600~800時間程度なので、理屈上はこれからの1年間で生み出す1080時間を使えば、ほぼ英語をマスター出来るということです。
本気でやれば英語なんて1年で相当なレベルにまで持っていけます。
語学は完全に努力に比例します。少し頑張れば少しの果実が、たくさん頑張ればたくさんの果実が手に入ります。
能力は全く関係ありません。どんな底辺校だろうが高校中退した人であろうが、頑張ればTOEICで990点満点を取ることは十分に可能なのです。
まとめ
・家庭を持っている人は家庭崩壊する前に奥さんとよく話し合う。
(課題を共有する)
・1日3時間の学習時間を確保する。(1年で1080時間)
趣味や部活を楽しみながらそれでいて難関校に現役で合格するような人であれば短期間で英語をマスターしてしまうのでしょうが、大半の人はそうではないと思います。
私自身は物覚えが悪く物事を飲み込むのに人の倍の時間がかかる人間で、そのため生活のありとあらゆる時間を見直して、浮いた時間のほぼすべてを英語学習に投入しました。そうしないといろんな誘惑に負けて挫折するだろうな、と思ったからです。
短期間に集中してやれば、どんな凡人でも英語をマスターできます。
どうしても趣味や自分のペースを変えたくない人は、何年も習得に時間を掛けてライフワークのように取り組むのもいいでしょう。
しかし、どうしても英語を身に着けたい!今度こそ英語をモノにしたい!そのためには多少の犠牲や不便はやむを得ない!と考えている人は、是非ここに書いた方法を実践して欲しいと思います。
社会人には、英語の習得なんかにいつまでもダラダラと時間を掛けている暇はありません。さっさと英語を身に着けて社内での評価を高め、そのスキルを安定した収入に繋げるべきなのです。
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