Part1は、設問の写真について最も適切な説明を回答する形式です。
問題のレベルは比較的やさしいのですが、これといった対策法が無いのがこのパートの特徴です。
というのも、この後のPart3, Part4を対策することでおのずとこのPart1対策も出来てしまうため、Part1だけの対策方法があまり無いのです。
とは言ってもこれで終わってしまうとあんまりなので、Part1の小手先テクニックをいくつかご紹介します。
これは英語力そのものより、このPart1のテスト形式のクセを意識した攻略法です。
問題の空き時間を利用して次の問題の写真を見る
Part1は問題用紙に設問の写真しか載っていません。
”Look at the photo marked number N in your test book.”(注:Nは写真の番号)と放送された後に、回答の選択肢(4つ)が一度だけ放送されます。その後、回答時間が5秒程度あり次の問題へ進みます。
- ”Look at the photo marked number 1 in your test book.”
- 回答の選択肢が読み上げられる。(4つ)
- 無音(回答時間:5秒)
- ”Look at the photo marked number 2 in your test book.”
・・・以降、繰り返し
3の回答時間5秒と、4の”Look at the photo marked….”を合わせて7~8秒程度時間があります。この時間を有効に使うのがポイントです。
問題の回答を5秒程度でマークすれば、残りの時間を使って次の問題の写真をざっと眺めることが出来ます。実はこれが重要で、先にどんな写真なのか見ておくだけでも、回答の選択肢に対して心の準備が出来るので正答率が違ってきます。
写真に写っている場所が野外なのか屋内なのか、屋内であれば会議室なのか、お店なのか、人が写っているのか物と風景だけなのか、などなど、その写真の概要を軽く押さえておくだけでOKです。
そうすることで、その写真に関連することが回答の選択肢に出てくるだろうな。。。と想像することができます。
たったこれだけでも次の問題に対しての心構えが出来るので全然違います。
写真に写っていない選択肢は選ばない
Part1のお約束というか暗黙の了解なのですが、”写真に写っていないものは選ばない”があります。
例えば、写真に自動車しか写っていなかったとします。
その問題で回答の選択肢に”The car hit a bicycle.”があっても選んではいけません。なぜなら、自転車は写真に写っていないので、その車が自転車にぶつかったかどうかは写真からわかりません。
あくまでも写真に写っている事実だけについて問われるので、写真に写っていないものは回答から外してOKです。
写真から未来のことはわからない
たとえば、路肩に駐車している車に男女が乗り込もうとした写真があるとします。
その問題の選択肢に”They are going on a picnic.”とあったとしたら、それは回答から外していいです。
なぜなら、この写真からはピクニックに行くのか、ビーチに行くのか、はたまた食事に行くのか判断つきません。
TOEICは写真から想像を働かせるような問題は絶対にでませんので、このような未来のことについて語っているのは回答にふさわしくありません。
大胆な引っ掛けがよく出る
TOEICでは、大胆な引っ掛け問題がよく出ます。
例えば、会議室のテーブルに3~4人座って会議している写真で、
とか
といったような引っ掛けです。家具を選んだり運んでいるシチュエーションじゃないことは写真からわかります。
これは、受験者に意地悪しているのではなくリスニング力のレベルを図るのにこのような引っ掛け問題は都合がいいのです。
こういう問題に引っ掛からないようにするためには、語彙力(ボキャブラリ)を増やしてリスニング量を増やすしかありません。つまり英語力自体を上げる必要があります。このことが冒頭に言った「Part1に対策法が無い」なのです。
ただ、「回答の選択肢に引っ掛けがあるから要注意」ということを念頭に置いて試験に臨むだけでもだいぶ違いますので、頭の片隅に入れておいてください。
他にもいろいろありますが…
他にもPart1の攻略法はあるにはありますが、あまり細かいことを覚えても混乱しますし、Part1の6問のために時間を掛けるのも勉強の効率が悪いので、まずは上記の点を押さえて挑んでみてください。
…というか、パート1は市販の練習問題でさらっとやるぐらいでいいですよ。パート2以降が解ける実力がついてくればおのずとパート1も出来るようになるので。
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