※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

電車の案内表示の英語が微妙におかしい件

comutertrain

最近の電車の液晶パネルは、単なる行き先情報だけでなくコマーシャルや小ネタなど、いろんなコンテンツがあって飽きないです。

先日、乗降口付近に立って案内表示を見ていたら、運行情報の英語表記が気になりました。

なんというか、英文が間違っているわけではないのですが、微妙に違和感がある表現なのです。

間違ってはいないけど、なんか違和感がある表現

確かあのときは、湘南新宿ラインだったか横須賀線が大雨で遅延していたのですが、その表記が日本語で

・状態:遅延
・原因:大雨

とあり、その後英語表記が

・Status: Delay
・Cause: Rain

と出ていました。

“Cause: Rain”だけでは、外国人は「日本の電車は雨で遅れるの?」と思ってしまわないのでしょうか?

大雨であれば”Heavy Rain“のほうがストレートでいいのに、と思うのは私だけでは無いと思います。

その後、電車の英語表記に注目していたら違和感のある表現がいくつか見つかりました。いくつか紹介してみます。

・人身事故 → Passenger Injury

これだと外国人は「乗客が怪我したために電車が止まっている」と思うのではないでしょうか?

まあ、ホームにいる人も”乗客”だよ!と思ったのかもしれませんが、passenger Injuryだとなんか車内にいる客が怪我したように感じてしまいます。

ここは”injury accident“のほうが人身事故の実態により近いと思います。

・お客様救護 → Person relief

うーん、確かにreliefには「救護」という意味もありますが、なんかピンと来ない表現です。

この方は実際に埼京線の中で”person relief”サインに遭遇したみたいで、意味を解読しようと頑張ったようです。

Passenger first aid“とか”medical crisis“のほうがストレートで判りやすいと思います。

・信号確認 → Signal Inspection

これはダメでしょう。

Inspectionは確認というよりは検査。公的機関による監査とか、定期検査という意味合いが強いです。

これを見ると「運行中に検査やるの?」と思ってしまうので、素直に”Signal Check for Safety“とか”Check for Safety Clearance“でいいんじゃないかと思います。

・強風 → Wind

ざっくり過ぎませんか?(笑)

これも大雨と同じなのですが、ただwindとしてしまうと「風で電車が遅れるの?」と思われてしまいます。

実際には外の天気や報道などで荒天であることがわかるので”Wind”だけでも推測できるとは思いますが、自分の地域から少し離れているところの運行情報で”wind”だけでは「風で電車が遅れる?」と思っても不思議ではありません。

ここは素直に”Strong Wind“でいいと思うんですけどね。

あとサインではありませんが、車内アナウンスで

・We will soon make a brief stop at ~

と言うのも、ものすごーく大げさというか持って回った言い方に聞こえます。

“a brief stop”で「短時間停車する」と言いたいのだと思いますが、日本語では「次は〇〇に停まります」としか言っていないのですから、普通に”We will soon make a stop at ~”でいいと思います。

電車の英語表記は間違ってはいないけど…なんか微妙

そうなんです。電車の英語表記って間違ってはいないのですが、なんか微妙にズレているんです。

鉄道会社はどこも大企業なのに帰国子女とかいなかったんでしょうか。

よしんばいなかったとしても、外部の翻訳会社とかにチェックしてもらう手もあったでしょう。車内サインやアナウンスの英訳やチェック程度なら大した費用もかからないでしょうし。

だって一日何千、何万もの外国人が電車に乗ることを考えたら、ネイティブにチェックさせる費用ぐらい微々たるものだと思いますよ。

しかも、車内アナウンスに至ってはネイティブスピーカーの人がアナウンスしているのに、録音のときになぜ指摘されなかったんでしょうかね?何も考えずに依頼通りに仕事したんでしょうか。

鉄道会社の職員が一生懸命作ったのはわかります。どれも文法的には誤りはありません

でもせっかく一生懸命作ったのに、肝心の伝えたい人に伝わりづらいのが凄くもったいないというか残念です。

しかし、先日知り合いのアメリカ人が来日したときにこんなことを言われました。

「君の言うこともわかるよ。でも僕らみたいにそう頻繁に外国に行かない人間にしてみたら、外国で変な英語を聞くと”あ~海外に来たんだな~”って実感出来るから、その妙な表現もまんざら悪く無いと思うよ!」

私はこれを聞いてハッとしました。

もしかして鉄道会社は、来日観光客に異国情緒を感じてもらうためにわざと変な英語にしているのでは?と。

これが鉄道会社流の「おもてなし」と考えるとつじつまが合います。(笑)

もしそういう意図だとしたら、上の私の指摘については無粋でした。ごめんなさい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました