製造終息や生産終了は英語で何という?

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採用している部品が製造終息になっちゃったとか、今まで輸入していた製品が生産終了になっちゃった、というのはよくある話。

この「製造終息」は英語でEOL(End Of Life)と言います。発音はそのまま「イー・オー・エル」です。

・Already informed EOL of this parts, so we should find substitute parts.
(その部品は既にEOLが通知されているので、代替部品を探さなければなりません)

・We have terminated the production of model T-1.
 (モデルT-1の生産を終了しました)

最近では国内メーカーでも「すみません、この部品EOLなんです」と普通に言うようになりました。

部品メーカが製造終息する場合、大抵は

  • 同じ仕様の自社製品(互換部品)への代替を勧められる。
  • 自社に代替部品が無い場合は、他社製品への代替を勧められる。
  • 互換部品ではないが、類似部品への代替を勧められる。

といった提案があるのが普通ですので、いずれかの方法を考えなければなりません。

一番楽なのは1ですが、稀に部品メーカがその市場から撤退する場合は2を勧められる場合もあります。

3だと設計変更が必要になるので、少々面倒臭いです。

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EOLの前にEOSが来る?

いくら部品メーカーの都合とは言え、いきなりEOLが出てくることは通常ありません。

EOLの前、半年から1年ぐらい前にEOS(End Of Sales)が出てくるのが普通です。

「この部品はこれこれこういう理由で生産終了する予定なので、xxxx年xx月末までのご注文を持って販売終了となります」といったアナウンスが出てきます。

EOSが出たら、自社装置の生産に必要な数量を確保して、その間に代替部品の検討・評価を行わなければなりません。

電子機器を作っている会社は、製品を設計・製造して世に出せば一丁上がり!ではなく、製品リリースした後は常に部品のEOLとの戦いです。

そのため装置メーカーのエンジニアは、なるべく供給量が多くて他社も使っている安定した部品を採用したがりますが、あまりそれにこだわると、特色のない平凡な装置になることも少なくありません。

そこを知恵と工夫でブレークスルーするのがエンジニアの腕の見せ所です。

製造終息と生産中止の違い

製造終息と生産中止と生産終了は、ビジネス現場では厳密に区別していません。

そのため、”EOL”(End of Life)と言ってみたり”Production Termination”と言ってみたり、様々です。

なんとなく「製造中止」や「生産中止」は、何らかの理由があって中止になったのに対して、製造終息と生産終了は元々予定していた生産数に到達したので終了、というニュアンスがあります。

例えば、家電製品などの1年に1度新製品を投入するという開発サイクルだと、初期に計画した販売数量分しか部材を購入しないのが普通です。その代わり、製造数量分を一気に購入するので安く購入出来るメリットがあります。

予想以上に売れたら売り切った時点で「生産/販売終了」として、次に投入する新製品の製造数量を増やして需要に対応していきます。

でも実際は「製造終息/生産終了/生産中止」が入り乱れて使われているのが現状です。

部品がEOLになってもまだ買える?

ここから先は完全に英語の話から外れますが…。

部品が生産中止(EOL)になってからも、しばらくは部品を買えることがあります。

流通在庫品と言う、部品商社が在庫していた部品がさばき切れず売り残っている在庫品を買うケースです。

部品商社は手間がかかる小口売りは普通しませんが、不良在庫になるよりマシなのでそういうときは売ってくれる場合が多いです。

また一方では、世界的に不足している半導体部品を狙って、その部品パッケージそっくりのニセチップを作る詐欺集団も中にはいます。

EOL部品を世界中から探す専門の部品商社もあるぐらいですが、中には定価の20倍以上の価格を吹っかけてくるところや、半額前金じゃないと数量確保しないとか、届いたチップをX線検査したら回路が入ってなかったとか、どこの世界にも人の弱みにつけこんだビジネスをやる人間と、それにひっかかる人間がいます。

従って海外の流通在庫品を購入する際は、サンプルを事前に提供してくれないところや、全額前金じゃないと発送しないようなところは疑ってかかったほうがいいです。