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消費税は英語で何という?

消費税は英語で何というか知ってますか?

“consumption tax”でしょ?”consumption”=消費、”tax”=税金だし。何を今更そんなこと言ってんの?

…と思っている方、間違いではありませんが、実は”consumption tax”という言い方は世界的には少数派です。(というか日本ぐらい?)

今回は海外での消費税の呼び方を紹介します。

消費税という言い方は日本の言い方

“consumption”=消費、”tax”=税金、だから消費税は”consumption tax”、というのは英語としては間違っていないです。

でも世界的に見ると、

・VAT(Value Added Tax):付加価値税
・sales tax:販売税

という言い方のほうが多いです。

VATは主にヨーロッパで使われる言い方です。

ヨーロッパでは日本と違い、物によって課税料率が異なるのが一般的です。

贅沢品への税率を多くする代わりに食料や日用品への税率を低くするとか、食料品でもお店で食べると税率が高いけど、テイクアウトすると低い、といった運用です。

物や用途によって付加価値が異なり、その付加価値(value added)に対して課税(tax)するわけです。

例:
・All Prices include VAT and service charges.
(全ての価格には付加価値税とサービス料が含まれています)

またアメリカでは消費税のことを”sales tax”と言います。なので直訳すれば「販売税」ですね。

アメリカは州自体が独立国家のようなもので、sales taxの税率を州独自に設定することができます。

sales taxは州税+ローカル税で構成されており、カリフォルニア州の場合は州のsales taxの税率が7.5%に加えて、サンフランシスコ郡であれば+1.25%、合計8.75%のsales taxがかかります。

興味深いのは、食料品は調理されていないものには課税されず、お惣菜(デリ)やすぐに食べられるように調理されたものには課税されるんです。

このあたりはVAT(付加価値税)の考え方が入っていて面白いですね。

ちなみにオレゴン州やモンタナ州にはsales taxがありません。(うらやましい)

たまに”consumption tax”が通じないときがあるのでご注意を

税金は国や地域が違えば仕組み自体が異なるので、日本の消費税のことを”consumption tax”と言っても通じないときがあります。

「消費?税?なにそれ?」
「え?買ったときに課税される?」
「あー、それはVATのことね!」

という感じに一発で説明できなかったりするんです。

“consumption”(消費)の動詞が”consume”(消費する、使い尽くす)なんですが、普段の会話で”consume”はあまり使いません。

useとかspendとかで間に合いますからね。

世界の消費税事情

基本的に、日本の消費税≒VATなので、海外出張などで説明するときはVATと言って差し支えありません。

しかし日本も平成31年10月に消費税率が8%→10%に上がります。

世界的には消費税20%の国もあるのだから日本はまだマシ、といった意見もあるようですが、果たしてそうでしょうか?

デンマーク(25%)、スウェーデン(25%)、ノルウェー(24%)などの高福祉国家は軒並み消費税率が高いですが、その代わり手厚い福祉を受けられることを考えればある意味納得できます。あ、フランス(19.6%)もそうですね。

イギリス、イタリア、ドイツ、オランダ、アイルランド、スペイン、など軒並み20%に迫る高負担ですが、これらの国では食料品には軽減税率が適用されています。

今のところ

消費税率 食料品税率
デンマーク 25% 25%
スウェーデン 25% 12%
ノルウェー 24% 12%
イギリス 17.5% 0%
イタリア 20% 10%
ドイツ 17% 6%
オランダ 19% 6%
アイルランド 21% 0%
スペイン 16% 7%
日本 10% 8%

こうして見ると、日本の消費税10%はヨーロッパと比べてべらぼうに高い税率ではありませんが、食料品の軽減税率で比べると意外に日本は高負担であることがわかります。

というか、今でも食料品に8%課税って結構な重税感ですけどね。

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