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「たった○○日で…」「たった3か月で…」というタイトルに騙されないためには

書店に行くと「たった○○日で英語は話せるようになる」とか「TOEIC300点台から半年で800点台へ」とか、魅力的なタイトルの攻略本が並んでいますね。

今は紙媒体の書籍が売れない時代ですから、キャッチーなタイトルをつけないと手にとってもらえません。

しかし何度も言うように語学学習に抜け道と裏技は無いです。残念ながら。

楽して習得出来る方法なんか無いことはわかっているのに、人は上記のようなキャッチーなタイトルを見るとついつい買ってしまうんですね。(私もその一人でした)

キャッチーなタイトルの英語書籍は前提条件が抜けている

ただ、そういった書籍も、著者自身の経験から得た効率的な勉強法など有用な情報もたくさん入っており100%嘘が書かれている訳ではありません。

でもアレっ?と思うこともしばしばあります。

例えば、TOEIC300点台の著者が半年で800点台になった勉強法を紹介する攻略本などは、書いてある内容は著者の工夫は多少盛り込まれているものの方法はいたってオーソドックスです。通勤時間を有効に使う、DUO3.0をやる、公式問題集を何回もやる、といった感じです。

その方法自体は全く異論がありません。しかし本の中では「DUO3.0を1ヵ月半で終わらせよう」とあったりしますが、TOEIC300点台の人が1ヶ月半で終えるのはかなり難しいと思います。

DUO3.0は私も中級者以上にオススメしている単語帳で、重要単語1600語と重要熟語1000語が重複しない560例文に収められているので効率よくボキャブラリーを増やすことができる良書です。

DUO3.0の例文はよく使われる英熟語(イディオム)がふんだんに散りばめられています。この”英熟語がふんだんに使われている文”は慣れないとなかなか頭に入ってきません。しかも重複しないようにまとめてありますから、次から次へと新しい単語・熟語が出てきます。

TOEIC300点台といえば、おそらく問題の8~9割近くが意味不明でリスニングパートのPart1、Part2あたりの簡単な問題で正答出来る、というレベルだと思います。そもそも、TOEICは全問適当にマークしても確率的に25%は当たるので、300点台というスコアは必死に解答しても適当に解答してもあまり差が出ないレベルです。

そのレベルの学習者が、DUO3.0を1.5ヶ月で終えるのは至難の業です。というかまず無理。

スコア600台の人でも「単語は全部わかるんだけど、文章の意味がわからない」という例文がゴロゴロあります。スコア300点台の人には最初は1~2ページ読み砕くのも大変でしょう。

とすると、おそらくこの著者は大学受験等で結構真面目に英語を学習した経験があってその後何十年も英語から離れていた、という前提条件があるのではないでしょうか。

同じTOEIC300点台の人でも、学生時代に一通り英語を勉強してきた人の300点と、英語をまったく勉強せず大学受験もしなかった人の300点ではベースの英語知識に大きな差があります。

そのため、前者の方が半年で800点台になれたという方法を後者の方が実践しても同じように出来るのか甚だ疑問です。

英語テキストのタイトルは買ってもらうために”盛ってる”ことが多いので注意

英語テキストは出版社にしてみれば「買って」もらわなければなりません。中身がいくら良くても買ってもらえなければ意味がありません。

数あるテキストの中から選んでもらわなければなりませんから、タイトルと帯のキャッチコピーは相当入念に練られています。

中には、嘘ではないものの、”盛ってる”タイトルやキャッチコピーがあるのも事実です。

刺激的なタイトルやキャッチコピーは7掛けもしくは話半分ぐらいに受け取り、実際に中身を見て判断するようにしましょう。

  • 自分の目標に沿ったテキストをよく吟味してから選ぶこと
  • 「○○日で…」とか「短期間で…」といったキャッチーなタイトルには裏があると知ること
  • その情報・知識は今勉強すべきことなのかどうか、購入前に自問自答すること

キャッチーな書籍タイトルに惑わされず、本当に「今」必要なテキストを購入しましょう。

テキストを持ってるだけで満足することが無いよう、英語学習には効率よく投資したいものです。

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