急に仕事で英語を使わなければならなくなった人は、取り急ぎこんなことに困っているのではないでしょうか?
「何を言われているのかわからない」というのは、最悪、ホワイトボードに書いたり身振り手振りで理解することは可能です。
問題は、相手の言ってることを理解できても、こちらから質問するときに「英語でなんて言えばいいのかわからない」ことではないでしょうか?
そんなとき、
と思ったことが何度あったことか…。
その場にノートPCがあれば、ブラウザでgoogle翻訳を開いて質問したい会話文を日本語でブチ込んで英文出力、なんて荒技もできなくもありませんが、普通はまぁ無理ですよね。
今回はこういった悩みを解決するための、実際に私がやった学習方法を紹介します。
「言いたくても言えなかったノート」を常に持ち歩く
まず私がやったのは「言いたくても言えなかった」ノートを作りました。
例えば、外国人の打合せなどで、日本語では聞きたいことが思い浮かんでいるけど英語に言えなかった、という文章があったら、それをノートに書き留めるのです。
私が使っていたのは、無印良品のB5サイズのリングノート。100円ぐらいで売っている安いノートで十分です。
この左側に、聞きたくても聞けなかった日本語を片っ端から書いていきます。
例えば
とか
といった感じで書いていきます。
もちろん、もっと簡単な文章でも構いません。あなたがパッと英語に出来なかった文章をどんどん書いていきます。
上の例文は、実際に僕が書き留めたノートから抜粋した文章です。
TOEICで900点近いスコアを出しているのに、こんな簡単なことが口から出てこなかったのですよ、当時は。
後で書き留めた日本語を英文にする
そして、書き留めた日本語の質問文を、空いた時間に英文にして右側のページに書いていきます。
ノートは安いので変にケチらずガンガン書いていきましょう。行も詰めずに1~2行くらい空けて書いていきます。
え?その英文にするのが大変?
そんなときは自力で英文化せずに、google翻訳を使ってください。
ブラウザで「翻訳」と入れれば、google翻訳のテキストボックスが出てくるので、そこに書き留めた日本語を入れて、吐き出された英文をノートに書き留めます。
最近のgoogle翻訳はAI化が進んで、以前と比べるとかなり自然な英文を出力してくれます。
一部はまだ怪しい英語を吐き出すこともありますが、それは不自然なだけで、英語としては相手に十分通じます。
我々は非ネイティブ圏の人間ですから、完璧な英語なんて後回しで構いません。
使っていくうちに「あれ?なんかこの言い回しってネイティブの言い方と違うな…」ということがわかってきます。そのときにネイティブの表現を盗めばいいのです。
打合せの無い日は、自分で脳内シミュレーションしてみる
毎日外国人と打合せがある人は自然と現場で鍛えられますが、でもそんなに毎日毎日、外国人と打合せなんか無いですよね。
そんなときは、自分の脳内で打合せをシミュレーションしてみるのです。
例えば、簡単なシチュエーションだと「シャープペンシル」で考えてみましょう。
相手:「シャーペン」って何?
自分:こうやって頭を親指でクリックすると芯が出てくるペンだよ
相手:あー、××××だね
自分:この「芯」って英語で何て言うの?
相手:△△△△って言うんだ
・
・
みたいな会話を脳内でシミュレーションすると、
とか
を英語に出来ればOK、出来なければ「言いたくても言えなかったノート」に書いて、google翻訳で英文にします。
具体的な製品打合せやサービス打合せを脳内シミュレーションできる人は、そっちのほうが実用性が高いです。
こうやって「パッと英文に出来ない文章」=「聞きたくてもすぐに出てこない」英文を潰していきます。
まずは3ヶ月、毎日やってみる
3ヶ月も続けると、人によってはノート1冊埋まるぐらい書き留めると思います。(私は2冊目に入っていました)
たったこれだけで、3ヶ月後には質問したいことは英語で質問できるようになります。
もちろんそれは流暢な英語ではありません。文法も多少間違っているかもしれません。
でも相手に自分の意思で質問をできるようになれるのです。
ノート書くときは声に出すと効果倍増ですよ
人間は五感を使ったほうがより記憶効果が増すと言われています。
google翻訳した英文をノートに書くときは、英文を書きながらも声に出して読むようにしてください。
そうすることで、目と耳でインプットして手と口でアウトプットしますから、より記憶に定着しやすくなります。
そんなに大声で読まなくても大丈夫です。
カフェなどで小声でブツブツつぶやく程度でも構いません。
短期間で英語をブラッシュアップしたい人には特にオススメの勉強法ですよ。
英語の基礎力に自信が無い人は
パッと英語にできなかった文章を3ヶ月もノートに書き留めていると、質問のパターンが蓄積されて、大体どんな質問でも頭のなかで組み立てられるようになります。
この「言いたくても言えなかった」ノートを作る、という作業は、質問パターンを自分なりに蓄積することに他なりません。
google翻訳が吐き出す英文をみたとき、「あ~、そうかこんな簡単な英文で言えるんだったよな」と思える人は基礎的な英語力があるので、このまま続けることで会話力を上げることができますが、一方で「あ~、こんな言い方するんだ~」と感じる人は、基本的な英語力が不足しているかもしれません。
そういう方には、この書籍をオススメします。
この「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、瞬間的に脳内で英文化する練習をするための書籍です。
中学1年~3年で学ぶ文法を使って、一般的な英会話で使われる文章を体系的にトレーニングしていきます。
ビジネスで使う英語の8割以上は中学英語で事足ります。
しかも、中学1年で学ぶ文法、2年で学ぶ文法、3年で学ぶ文法とステップアップしていきますので、昔学校で学習したことを思い出しながら練習することができるテキストです。
基本的な英語力に不安がある人はこういったテキストをつかって進めると三日坊主にならずに、言いたいことを瞬間的に英語にすることができるようになるでしょう。
コメント