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英語が出来ないと差別される?海外出張と差別について考える

実は私自身は海外駐在の経験はありません。

滞在は長くても2ヶ月程度、大体は1週間から10日程度の出張が多いです。

しかし悲しいことにその程度の滞在でも差別に合うときがごく稀にあります。

海外に出れば多かれ少なかれ、誰しも差別にあう機会に晒されます。

今回は差別はなぜ起きるのか、なるべく差別に遭わない方法についてお伝えします。

私が体験した差別

在住している方に比べれば私の経験など蚊に刺されたようなものですが、私がいままで感じた差別はこんな感じです。

ファーストフード店での接客

取引先の会社に行きがけに昼食をと思ってメキシカンの超有名ファーストフード店に立ち寄ったときのこと。(最近日本にも進出してきましたね)

レジで

“I’ll have a chicken soft taco and Pepsi.”
(チキンソフトタコ(タコス)とペプシください)

と注文したところ、ラテン系の店員が

“What? skin?”
(何?スキン(皮)?)

てっきり自分の”chicken”(チキン)の発音が悪くて”skin”(スキン)に聞こえたのかな?と思い、

“CHICKEN, CHICKEN soft taco.”

と言いなおしても、店員は自分の腕の皮をつまみながら

“What? You mean “skin”?”

と半笑いで言うのです。

この時点でようやく自分がからかわれていることに気がつきました。

よく考えてみれば、その店の一番人気の商品を注文しているのだから、いくら発音が悪かろうがchekenがskinに間違えるはずがありません。

仮にchickenがskinに聞こえたところで”skin soft taco”は”chicken soft taco”を指していることは明らかなのだから、完全にからかわれていたわけです。

ホームセンターで高校生に絡まれる

まだ海外出張に不慣れだった頃の話。

アメリカに到着して3日目ぐらいにバスルームでちょっとしたものを干すためのロープを買いにホームデポ(ホームセンター)に行ったときのこと。

カートを押しながら商品を探していたら、店内にいた17~18歳ぐらいの白人高校生グループの中の一人が後ろからドーンとぶつかってきたのです。

何か叫びながら、ジャンボ鶴田のジャンピングニーアタック(懐かしい)のような感じで相手の太ももが肩口にドーンと。

異国の地でいきなり背中に衝撃があったので一瞬何が起きたのかわからなかったのですが、遠くで彼らの友達らしき連中が大笑いしていたのと会話の中に”…Chinese…”とか聞こえたので、何か仲間内で「オマエ、あの中国人にカマしてこいよ」みたいなノリでした。

いきなりのことだったのでこっちも頭に血が上って、「痛ってーなこの野郎!、何すんだよ!!(もちろん日本語)」と怒鳴ったら、まさか怒鳴られるとは思ってもいなかったらしく一瞬目を点にした後、走って逃げて行きました。

ああいうときって周りのアメリカ人は意外とよそよそしいんですね。面倒なことに巻き込まれてはかなわん、みたいな。

ビザ屋での嫌がらせ

チェーン店じゃないローカルのピザ屋でのこと。

地元でも割と人気があっていつも軽い行列が出来ているピザ屋なんですが、焼き上がると番号が呼ばれるシステムだったので呼ばれるまで駐車場の脇にあったベンチで待っていました。

が、一向に番号が呼ばれません

私より先に注文した人が先にcarry outしていくのでさすがにおかしいと思って確認すると、

あー、呼んでも来なかったから先に渡しちゃったよ

聞き耳を立ててすべての呼び出し(paging)を聞いていたのですから、いくら不慣れな英語で呼び出されたとしても聞き逃すことはありません。

しかも番号のコールはいくらリスニングが苦手な自分でも聞き間違えることはありません。

そのやり取りを聞いていた黒人の男性が「なんでそんな意地悪するんだ?彼は俺が来る前からここにずっといたぞ!」と一緒に文句を言ってくれたのがせめてもの救いでした。

道端でいきなり怒鳴られる

道を歩いているとき、車に追い抜かれざまに怒鳴られたことが何度かあります。

走り去った車の中から笑い声が聞こえてくるので、これも恐らく「おい、あそこにアジアンが歩いているから何か言ってやれよ」的なノリだったと思います。

残念ながら私のリスニング能力では何を言ってたのかわかりませんでしたが。

アメリカは16歳から車の免許が取得できる(高校は車通学が普通)ので、悪ノリしている若い連中をよく見かけます。

差別はどこから来るのか?

比較的移民が多い西海岸や東海岸あたりでは露骨な差別に遭うことはほとんどありませんが、観光客が来ないような田舎町に行くと上に書いたような差別に遭遇したりします。

アメリカなどは人種の坩堝(るつぼ)なんて言われるぐらいなので、家庭や学校では小さい頃から「差別はいけない」と教育されていますが、それでも英語が不自由な外国人には(意外と)不寛容な感じがします。

差別はコンプレックスの裏返しです。

「英語を満足に話せない奴らが俺たちより稼いでいる」
「俺たちより体が小さいのにいい仕事に就いている」
「アジア人は皆頭がいい、だから彼らに俺たちの仕事が奪われる」

みたいなコンプレックスですね。

男女の恋愛もそうです。

アジア人男性が白人女性と付き合うと、声には出さないもののそれを快く思わない現地の白人男性が必ずいます。

いわゆる嫉妬ですね。

逆に白人男性がアジア人女性と付き合うと、それを快く思わない白人女性やアジア人男性がいるものです。

私が差別を受けたと思うシチュエーションを振り返ってみると、ほとんど飲食店や街中で受けたもので、仕事で付き合いのある人や訪問先の会社で差別的な扱いを受けたことはただの一度もありません。

一般的に、高学歴(high education)な人ほど差別には敏感で、低学歴(Low education)な人ほど差別には鈍感な傾向があります。

差別に合わないようにするには

古今東西、差別をする人は総じて人間が小さいです。

あなたの周りにも、街中で外国人が外国語で盛り上がっているところを見たときに「日本にきたら日本語話せや!」とボヤく人いませんか?

そういう人は本人に面と向かって「日本語話せや!」などとは絶対に言いません。

基本的にこのような人達は、自分より強そうな人や頭が良さそうな人には絶対に向かっていきません。

ストレスや不満を自分より立場の弱い人に吐き出すのです。

自分より立場の弱い人=英語が出来ない外国人、体が大きくないアジア人、おとなしそうな女性、不法滞在者(に見える人)、と言ったあたりでしょうか。

彼らから差別されないようにするためには、逆に彼らが「コイツに意地悪したら面倒だな」と思わせればいいのです。

ふてぶてしさを醸し出す

私の場合、ふてぶてしさを醸し出すようにしてからめっきり差別に合わなくなりました

例えば外出時はサングラスを掛けっぱなしにするとか、ファーストフードやスーパーで買い物するときもサングラスを掛けたまま行動します。

サングラスが視線を隠すため、視線がわからない人ってちょっと不気味に見えるんですよね。

不気味というと言い過ぎかもしれませんが、視線がわかる人と比べてサングラスしている人のほうが明らかに面倒な人に見えますよね?自己主張が強いというか。

そういう印象がある人にわざわざトラブルの種になるような差別的な対応はしないものです。

男性はヒゲが有効

アメリカ人に比べて華奢で童顔なアジア人は、無意識に「下に」見られやすいです。

童顔で大人しいイメージを手っ取り早く変えるには、ヒゲを生やすのが一番です。

口ひげでもいいのですが、生えそろうまでに結構時間がかかるのと、口ひげに慣れていないと食事をするときに髭に食べ物が付いて、鼻の下に牛乳ふいた雑巾が干してあるような臭いがします(笑)。

楽なのはアゴ髭です。

一般的な成人男性であれば、アゴ髭は2~3日もあればそれなりの長さになりますし手入れも簡単です。

人は、髭を蓄えている人を見るとどう感じるでしょうか?

髭を蓄えている人のイメージをざっと挙げると、自分に自信を持っている、外観を気にする、おしゃれ、男らしさに憧れている、大人の大人、、、といったあたりではないでしょうか?

髭を蓄えている人は他人に見られることを少なからず意識しているはずですし、「ヒゲ伸ばしている俺、かっこいいだろ?」という心理が根底にあるはずです。

これらのイメージから共通するのは「少し癖のある人」「面倒臭い」「ナルシスト」です。

こんな面倒な人に差別的な対応をしたら、どんなクレームがくるかわかりませんから、人は無意識にこういう人たちへの差別的な攻撃を避けるものです。

堂々と振舞う

あともう一つ大事なのが、堂々と振舞うこと。

やたらちょこまか動く人はどこか自信なさげに見えてしまいます。

ましてや細身で童顔のアジア人は尚更です。

キョロキョロとせず、胸を張って堂々と振舞うと自信がみなぎっているように見えますから、そういう人には差別的な対応はしないものです。

だって自信がみなぎっている人に差別的な対応をしたら、どんな返り討ちに遭うかわかりませんから。

堂々と英語を話す

私を含め多くの人たちは、英語の実力が上がってからは差別に遭うことが無くなった、といいます。

残念ながら英語が拙いと下に見られやすいのは事実です。

スーツ姿だと尚のこと「英語を満足に話せないのに俺たちより稼ぎやがって」と思われるわけです。

もうこれは英語の実力を上げるのが差別に遭わない一番の特効薬ですが、じゃあそれまでの間は差別に甘んじなければならないかと言えばそんなことはありません。

例え英語が拙くても、堂々とハッキリと話すことで相手に無言のプレッシャーを与えることができます。

相手の言ってることがわからなければハッキリと「わからない」と言う、聞き取れないときは「聞き取れなかった」「もう一度言ってくれないか」ということが大事です。

決して半笑いで焦ったような素振りや、英語が上手く話せないことで必要以上に自身を卑下しないことです。

要は相手に「俺は面倒臭いヤツだぞ」と思わせればいいのです。

差別を乗り越える方法

ここまで説明したように、差別はコンプレックスの裏返しです。

「英語を満足に話せない奴らが俺たちより稼いでいる」
「俺たちより体が小さいのにいい仕事に就いている」
「アジア人は皆頭がいい、だから彼らに俺たちの仕事が奪われる」

高い教育を受けた人間であれば、こういったコンプレックスは論理的じゃないことがわかるのですが、早くから社会に出た人ほどこのような思考になりがちです。

こういった差別を受けたときは、一旦深呼吸して下の3つを思い出してください。

・相手の器の小ささを憐れむ。
・不当な差別だったら、簡単な英語でもいいので大きな声でクレームする
・理不尽な暴力には日本語100%でいいので大声で怒る。

とっさに怒りを露わにするときは何も相手の言語に合わせる必要はありません。

日本語で大声で怒れば、相手は何を言われているか判らなくても自分がした対応に怒っていることは伝わります。

まとめ

個人的な感覚では、

・自分の英語のコミュニケーション能力がまだ拙い
・外国人、移民が少ない地方に行ったとき

この2つの条件が重なったときに差別に合いやすいような気がします。

英語で自分の意志を不自由なく表現できるようになってからは、地方に行ってもあからさまな差別にあうことが無くなりました。

英語に自信が持てるようになると、現地での行動に不安が無くなり立ち振る舞いに余裕が出てくるので、体全体から自信が出てきます。

日本にいても、外国人旅行者と外国人在住者とでは身なりが似ていても雰囲気が明らかに違うのがわかりますよね?

その雰囲気の違いが、差別される/されないの線引きの一つになっているような気がします。

海外に行くとつい目新しい風景やカルチャーショックで浮き足立ってしまいがちですが、そういうときこそ威風堂々と振る舞うことで、差別主義者の入り込む余地を小さくすることができます。

 

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