ネイティブスピーカーのナチュラルスピードで話す英語に受け答えしている人を見ると、「果たして自分もあんな風になれる日が来るのだろうか?」と不安になったことはありませんか?
私もかつては、英語初心者にもかかわらず洋画を字幕なしで見てみたり、VOA(米軍放送)を聞き流してみたり、ポッドキャストでBBC放送を聞いてみたりしてみましたが一向に聞けるようにならず、リスニングには何か特殊な素質がいるのではないかと本気で思ったものです。
しかし今になってみると、あれだけ練習したのにリスニング力が上がらなかった理由がよくわかります。
今回はそのときの反省点を踏まえて、初心者がリスニング力を確実にアップさせる方法をご紹介します。
知らない言葉は聞き取れない
当たり前の話ですが、知らない言葉は聞き取れません。
例えば、
という文章で、わからない単語が1つ、ないしは2つぐらいであれば、文脈から予想がつくかもしれません。
しかしそれ以上にわからない単語があると、この文章を100回聞こうが1000回聞こうが、永遠にこの文章の意味がわかるようにはなりません。
つまり、知らない単語は何度聞いても理解出来るようにはならないのです。
聞き流すだけで英語が理解出来るようになるのであれば、動物の鳴き声を聞き続ければ動物と会話出来るようになってもいいはずです。
自分の実力に合ったレベルから練習する
英語初心者のリスニング力が上がらないのは、自分のレベルに合っていない練習法をやっているからです。
かつての私のように、中学英語をやり直しているのに、いきなり洋画でリスニング練習したり、VOAやBBCを聞こうとしても相当に無理があります。
文法力も語彙力も無いのに、ネイティブの大人向けのコンテンツを聞いても理解出来るわけがありません。
そのため、自分の実力にフィットするレベルのリスニング教材、コンテンツを使って練習する必要があったのです。
超初心者の場合のリスニング練習法
中学英語も基礎からやり直している、という人であれば、単語帳に付属しているCDを使ってリスニング練習するのがいいです。
特に、キクタン[Entry]2000は初心者用の単語テキストで、覚える単語を使った例文がCDに収録されています。
そのCDを聞くと同時に、テキストの例文も目で追って発音イメージと文字(単語)イメージを一致させるのです。
この「テキストの例文も目で追う」というのがポイントです。
要するに例文を読むのですが、目で追うことで間違って覚えていた発音イメージを矯正するのと、ネイティブスピーカーの話す速さがどのくらいなのか体感することができるからです。
これを繰り返すことで、単語帳に収録されている例文は聞き取れるようになります。
更に、例文を目で追うときにシャドーイング(例文を自分で真似て話す)も併せてやると、スピーキング練習にもなりますし、耳、目、口を使うので単語の覚える効率が黙読に比べて段違いにいいです。
初心者~中級者のリスニング練習法
単語帳に付属しているCDで例文はほぼ聞き取れるようになった人は、洋画やセレブリティのインタビュー映像を使ったリスニング練習に挑戦してもいいと思います。
ただこの場合でも、必ずスクリプト(台本)を入手して、それを見ながら練習してください。
ただ見るよりも、スクリプトを見ながらセリフを追っかけたほうが断然理解度が違います。
初心者では、台本無しで洋画を見てもほとんどセリフの内容を理解出来ないと思います。
私のおすすめは、TOEICの公式問題集を使ったリスニング練習です。
TOEIC公式問題集は模擬試験2回分が収録されており、リスニングパートのPart3, Part4は会話のシチュエーションがバラエティに富んでいるので、いろんなシチュエーションの会話を聞くことができます。
公式問題集には会話問題のスクリプトも収録されているため、まさにリスニング練習にはうってつけなのです。(意外と英語の日常会話をスクリプト付きでまとめた音声データって無いんですよね)
まとめ
・自信の英語レベルにあったコンテンツを選ぶこと。
・聴きながら目でも追い、シャドーイングも並行すると暗記効率が倍増する。
・TOEIC公式問題集はリスニング教材としても優秀。
いきなり洋画や英語放送に走ると挫折してしまう可能性が高いので、まずは自分のレベルにあったリスニングコンテンツを使うようにしましょう。それだけで今より確実に一段レベルアップします。
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