プロフィール欄にも書いたのですが、私は40歳までは全く英語を勉強してなくて、仕事の必要に駆られて英語をやり直しました。
今振り返ってみると、英語をやり直し始めて概ね1年ぐらいで仕事で不自由しない程度のレベルまでブラッシュアップしました。自分でも比較的短い期間だったと思います。
「たった1年で?」と思われるかもしれませんが、短期間でブラッシュアップできたのには理由があります。
私は大学受験のとき、かなり気合入れて英語を勉強した過去があります。いわゆる受験勉強なのでスピーキングとリスニングはさっぱりですが、文法や長文読解はかなりやり込みました。
しかし一転して大学卒業後は20年近く英語に触れることはありませんでした。
この状態からの「やり直し英語」です。
最初は本当に中学英語すら忘れていて愕然としましたが、しばらくすると頭の奥にある受験勉強での英語が徐々に蘇ってきました。そのため、「新しいことを学ぶ」というよりは「昔学習したことを再確認する」という意識のほうが強くなりました。
1年程度でブラッシュアップ出来たのは、大学受験の勉強で必死にやった英語学習が下地にあったからです。
今まで全く英語を勉強していなかったら、こうは行かなかったと思います。
だからと言って、今の私は「英語がペラペラでネイティブレベル」には程遠いです。
簡単に説明し辛いので、今私が英語で出来ること、出来ないことを下に挙げてみるとこんな感じです。
英語で出来ること
・仕事、プライベートのメールは普通に読み書きできる。
・出入国、空港カウンター、ホテル予約、レンタカー手続きなど、海外出張の移動に関しては不自由無く対応できる。
・電話会議、TV会議での打ち合わせも普通に出来る。(文法や語彙はしょっちゅう間違えます)
・技術系展示会のカンファレンスはほぼ聞き取れる。
・TOEIC 890点
英語で出来ないこと
・レベルの高い英語、News WeekとかTimesを読むと、記事によっては半分ぐらいしかわからない。
・電話会議、TV会議のとき、ネイティブ同士の雑談がわからない。
→レストランで隣のボックスの会話内容がわからない。
・TEDで芸術や思想に関するプレゼンだと聞き取れないことも多い。
・映画(字幕無し)の理解度。アクション映画:7割、ストーリー物、恋愛物:半分ぐらい、コメディ:2割も理解出来ず。
・定型の契約書は理解出来るが、新しい取引形態の契約書はわからないところが多い。
こんな感じです。
英語が出来る人にしてみたら「まだまだ」のレベルです。自分でもそう思います。
しかし、職種にもよりますが、私の職種(ITエンジニア)だとこのレベルの英語力で十分こなせます。
これまでにやってきたこと
一念発起して英語をやり直して、TOEIC890点までにはこんなことをやりました。
・平行して英単語:キクタン(高校入試レベル)を1カ月~1.5カ月
この2つを通勤電車の往復でこなす。
・TOEIC受験(結果:480点)
大体ここまでで2カ月ぐらい。
例題、応用問題を100%正答するためにテキスト4周、2カ月程度
・TOEIC文法 急所総攻撃(明日香出版)
こっちも同様に応用問題を100%正答するためにテキスト4周、2カ月程度
・TOEIC受験(結果:680点)
これも主に通勤電車の中でやりました。テキストの解説でわからないところは昼休みにネットで調べたり。
この時期が一番英語力が伸びたような気がします。
ここまでで約半年。
-駅までの徒歩15分で例文CDを聞く。
-行きの電車でテキスト+単語の意味を確認。
-駅から会社までの徒歩10分で例文CDを聞く。
-会社から駅までの徒歩10分で例文CDを聞く。
-帰りの電車でテキスト+単語の意味を確認。
大体一カ月でDUO3.0を1周終わりました。
やり方は1周目とほぼ同じ。2周目で覚えていない単語には印を付ける。
2周目は2週間程度で終了。
2周目は1周目に比べて半分の時間で終わりましたが、途中飽きてきてペースが落ちました。(本来であればもっと早く終わったと思います)
飽きてきたときは駅売りの英字新聞を買って2~3記事をリーディング。当然わからない単語が頻出するのでその単語に印を付けて昼休みに意味調べ。
やり方は2周目とほぼ同じ。3周目で覚えていない単語には印を付ける。
3周目は10日程度で終了。
覚えられない単語(印が付いている単語)が減っていくのは楽しいのですが、反面、決まって覚えられない単語が毎回あるのが腹立たしい。
結局この後5周目までやり、5周目終了時点でも覚えられない単語が20個ほどありました。この20個の単語はノートに手書きして無理矢理覚えました。(ただし、今でもこの20個はあやふやな感じです)
ここまでで約12カ月。結局DUO3.0は半年近くも時間掛けてしまいました。
でもDUO3.0の語彙強化によって全体的な英語力が底上げされたのと、TOEICのPart7(長文読解)がかなり読めるようになった気がします。
それまではPart7にたどり着いた時点で残り時間が15分程度で、まともにPart7を解いたことがありませんでしたから。
Part5(文法問題)の得点率を上げるために、スマホアプリで練習(行き)
・英字新聞を使った長文リーディング
駅売りのJapan Timesを使って、記事をスラッシュリーディングし、文章の意味を塊りで理解する練習。(帰り)
スマホがあれば海外の新聞社サイトを見れば記事を読めますが、TOEICに頻出する新聞広告に慣れるために、あえて駅売りの英字新聞を購入したりしていました。
その中でもJapan Timesは日本在住の外国人に向けた新聞なので、不動産広告や求人広告が海外新聞の広告そのものなので、とてもいい勉強になりました。(海外の新聞広告って探すとなかなか見つからない)
先読みテクニックに慣れたり、各パートの時間配分を調整するなど、TOEICのテスト形式に慣れて、とにかく最後まで目を通して解答出来るように練習しました。
・TOEIC受験(結果:890点)
ここまでで約18カ月、約1年半です。
このときは正直800点台前半、良くて850点ぐらいの手ごたえでしたが、結果はリスニング470点、リーディング420点の合計890点でした。
こうして書くと順調にスコアアップしてきたように見えますが、実際には仕事で海外に行ったり、外国人とメールや電話、TV会議などのやりとりが頻繁にあったこともスコアアップの間接的な要因だったと思います。
その点では比較的恵まれていたかもしれません。
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