英語初心者が洋画を字幕無しで頑張って見ても、聞き取れるようにはなりません。

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よく「英語力を向上させるには何が効果的ですか?」→「外国映画を字幕なしで見るといいですよ」みたいなアドバイスを目にしませんか?

これ、結構乱暴なアドバイスで、英語初心者にはお勧めできない勉強法です。

私も初めは市販の英語指南本で「洋画のセリフは生きた英語」とか「好きな映画で学習するのが上達の近道」というアドバイスを見て洋画を見まくったのですが、ほとんど効果がありませんでした。

その理由は「知らない言葉は何度聞いてもわからないから」です。

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聞いてわからない単語や言い回しは、何度聞こうがわからない

当たり前ですが、わからない単語や言い回しを何千回繰り返して聞いてもその意味を理解できるようにはなりません

例えば次の文章を読んでみてください

Toshiba’s chief executive resigned Tuesday to take responsibility for doctored books that inflated profits at the Japanese technology manufacturer by 152 billion yen ($1.2 billion) over several years.

引用:http://www.usatoday.com/story/money/business/2015/07/21/toshiba-ceo–resign/30452025/

これは英字新聞のとある記事ですが、この文章のresigned, doctored, books, inflated, profitsといった単語の意味がわからないとこの文章はほとんど理解出来ないと思います。

これらの単語の意味を知らずに、この文章を何百回繰り返して聞いても永遠に理解することは出来ないです。

文字(記事)で理解できないのですから、聞いて理解するのはかなり難しいです。というかほとんど無理です。

洋画を英語学習に使えない理由

中級者以下の人でも洋画で学習しようとした場合、スクリプト(台本)も一緒に用意しないとストーリーを追うのも難しいと思います。

「わからないところは日本語字幕を見るのでスクリプトはいらないのでは?」と言う方もいますが、日本語の翻訳字幕は原文を忠実に翻訳したものではありません。

映画翻訳は長すぎると少ない時間で多くの字幕を読むことを視聴者に強いることになるので、少ない文字数で原文の意味を伝えるためにあえて意訳にすることが多いです。

そのため、原文のスクリプトを読んだ後に日本語字幕をみても、意味は分かるのだけど原文の翻訳とちょっと違う...という場合が多いのです。(当たり前ですが、字幕はあくまでも映画を楽しむためのものであって、英語学習のためではありません)

初心者は、洋画はあくまでも「英語学習のモチベーションを維持するための気分転換」程度にとどめる程度にすべきです。

確かに洋画を見れば、今流行っているスラングや気の利いた言い回しなど、勉強になるフレーズがたくさん入っています。

しかし、初学者や中級レベルの人が必死に流行のスラングや言い回しを覚えてもさほど役には立ちませんし、それより圧倒的に力が不足している文法や単語の学習に時間を割くべきです。

洋画を使った学習が有効な人とは

脱中級レベル~上級者レベルの方であれば、文法学習はほぼ終わっていると思います。このレベルの人達に不足しているのは大量のインプットと大量のアウトプットです。つまりたくさん聞いて、たくさん話すことが不足しています。

このレベルの学習者には洋画を使った勉強は有用です。

またこのレベルになると、海外のニュースサイトを読んだり英語の文献を読むこともこなせるでしょうから、自分の好きなジャンルの映画を教材として楽しむことも可能でしょう。

一般的に、アクション映画<恋愛モノ<サスペンス<コメディの順で英語の難易度が上がっていきます。

いきなりコメディ映画から入ると挫折しやすいので、最初はわからない英語が多くてもある程度ストーリーを追えるアクションモノから試すのが良いでしょう。

ただし、あまり映画(を使った学習)にハマらないようにしましょう。時間ばかり取られて他の学習が出来なくなります。

>>英語はネイティブじゃなくて日本人に習うべき?