子供への英語教育は不要だと思った理由(1)

115746

今回は英語初心者へのお話というよりは、子供を持つ親御さんに向けた記事です。

我が子には自分のように英語で苦労して欲しくない、と思ってしまうのは親としてごく普通の心情だと思います。

英語が出来なかった人や英語で苦労している人ほどその傾向が強く、TVでハーフタレントや帰国子女タレントが流暢に英語を話す姿を見ては「やっぱり子供の頃から英語をやらなきゃダメなんだよね」と思ってしまうのでしょう。

私も以前英語がダメだった頃は、早い段階から子供を英語に触れさせればバイリンガルとは言わないまでも、英語が得意な子に育つんじゃないかと思い、キッズ用の英会話教材とかネイティブが在籍するキッズ英会話スクールに子供を通わせたりしたことがあります。

結果から言うと、掛けたコストに見合った成果は得られませんでした。

よほど環境が整っていないと、幼児期から英語教室に言っても英語が話せるようにはなりません。

その理由を体験談を交えて話したいと思います。

スポンサーリンク

単にキッズ英会話スクールに通っても子供は英語を覚えない

英語が苦手な親は、我が子には同じような想いをさせたくない!と早くから英語教育を授けようとしますが、英語が苦手な親は自分で教えることが出来ないので、子供をキッズ向けの英会話スクールに通わせることになります。

キッズ向けの英会話スクールは勉強というよりは保育園/幼稚園の延長のような、スクール講師と遊びながら英語を学ぶやりかたがほとんどです。幼児は言語を文法で体系立てて理解することは出来ませんから、単語のフラッシュカード遊びや体の部位の名前とか歌で勉強していきます。

子供は同年代のお友達と遊びながら英語を学べるので、クラスではそれは楽しそうに遊んでいます。

….と、一見このままスクールを続ければ2~3年後にはペラペラになるんじゃないかと思ってしまいますが、残念ながらそうはなりません。

続けていくうちに、身の回りの物の単語や簡単な動詞は覚えますが、聞きたいことを自由に質問したり自分の意思や要求を英語で伝えたりするところまでは行かないのです。

それはなぜか。

英語を使う時間が圧倒的に少ないからです。

当たり前ですが、幼児は英語を体系立てて学習することが出来ません。文法を理解出来ないからです。

そのため、幼児が英語を覚えるには繰り返し何度も何度も聞かせて話すしかありません。日本語を覚えたときと同じです。

しかし、子供が英語に触れるのは英会話スクールのほんの1~2時間程度。しかも週にせいぜい2~3回程度ではないでしょうか?

1週間で多くても6時間程度しか英語に触れられないのですから、これでは英語が話せるレベルにまで到達することは難しいです。大枚はたいた親の苦労が報われません。

しかも子供は英会話スクールを辞めるとものの1年も経たずに忘れてしまいますし、かと言ってずーっとキッズ英会話スクールに通わせるのも費用対効果が低いです。

幼児が英語を覚えるには、家庭内でも英語を使う必要がある

幼児が自然とバイリンガルになるには、日本語に触れる時間と同じぐらい英語に触れる時間が必要です。

両親のどちらかがネイティブスピーカーで家庭で日常的に英語を話す環境であれば、自然とバイリンガルな子供に育てることが出来るでしょう。保育園や幼稚園では日本語、英会話スクールと家庭では英語、と英語に触れる時間を十分確保できるからです。

両親のどちらかがネイティブスピーカーということは、家庭では普段から英語でコミュニケーションを取っているでしょうし、また将来的に里帰りで母国へ行ったり、両親の母国に移住したり、祖父母宅へホームステイしながら留学、という道も十分考えられます。バイリンガルになれる環境が手に届く範囲にたくさんあるわけです。

でも両親がどちらも日本人の場合、家庭で英語を使う機会はほとんど無いでしょうし子供をバイリンガルに育てるために無理やり家庭内を英語オンリーにする、なんてまず無理ですよね?本当にやったらコントです。(笑)

そのため両親が日本人(というか家庭内が日本語)の場合は、子供を英会話スクールに行かせるぐらいでは英語を身に着けることはできないのです。

もちろん、キッズ英会話スクールにもメリットはあります。英語で物の名前(名詞)を覚える、簡単な動詞、慣用句を覚える、外国人(講師)と触れ合うことで外国人に対する理解度が早い時期から熟成される、外国の文化に触れることが出来る、といったあたりがそうでしょう。小さいうちからそういった経験を与えることは子供の人格形成にプラスになる、と考えられる方にとっては意義のあることだと思います。

しかし、家庭で英語に触れる環境を作れず、英会話スクールで勉強したことを生かせないとしたら、それは単なる異文化交流サークルに参加しているだけです。

子供の英語教育は単に早いうちにやれば良いわけではありません。

子供を英語嫌いにしないで

子供をキッズ英会話スクールに通わせれば、それは楽しそうに通うことでしょう。

しかし家庭での英語の時間を増やそうとキッズ英語のDVDや教材をやらせても、興味があるのは最初だけで子供はすぐに飽きてきます。

せっかく高いお金を払って購入したのだから、と無理やり見させようとすると、だんだん子供は英語嫌いになっていきます。

これでは本末転倒です。

「自分は英語出来なかったから子供には早いうちに….」という気持ちはわからなくもありませんが、これは親のエゴです。

英語は中学から勉強を始めても遅くありません。

英語は、留学なんかしなくても、高価なスクールに行かなくても、高価な教材を使わなくても十分習得できます。

幼児の英語教育は、優先順位が低い

両親のどちらかが外国人で家庭内は英語、とか、近いうちに海外に転勤する、など必要に迫られているのであれば、幼児への英語教育は意味があります。またそのような必要に迫られていなくても、家計に余裕があって幼児の異文化コミュニケーションに価値を見出せる方はよいでしょう。

しかし、差しあたって海外転勤の予定も無いし、アメリカンスクールへ行く予定も無いのであれば、英語教育に時間と費用を掛けるよりも今は日本語をしっかり学ぶべきです。

個人的には、必要に迫られていないのであれば、無理に幼児に英語教育を授ける必要はないと思います。

関連記事:
>>子供への英語教育は不要だと思った理由(2)