会社から急に海外メーカとのやり取りを命じられた!とか、海外から問い合わせに誰も回答してくれなくて自分に回ってきた!とか、英語出来ないのに何で自分に~、と困っているサラリーマンは少なくないのではないでしょうか。
そんなときの対処方法です。
翻訳サービスを使おう
英語が出来ないのですから素直に翻訳サービスを使いましょう。身も蓋も無いですが。
でも最近の機械翻訳は結構優秀ですよ。
以前の無料翻訳サービスは結構とんちんかんな英文を吐き出していましたが、最近はかなり精度が改善されてきました。多少不自然さは残るものの、意味が伝わらない変な英文を吐き出すことはほとんど無くなりました。
以下はインターネット上で無償で使える代表的なWeb翻訳サービスです。
この4つの翻訳サービスを比べるとやはりgoogle翻訳が一つ頭が突き出ている感じがします。googleの豊富な資金力で改善が進んでいるのでしょうか。あとの3つは大体同じような翻訳品質です。
英語がわからない状態で使うので、吐き出す英文が洗練されているかどうかは判断出来ないと思います。なのでどれを使っても大差無いと思って結構です。
回答する返信文(日本語)を翻訳サービスに入れてボタンを押すだけで英文を吐き出してくれるので、この吐き出された英文を返信メールに貼り付ければOKです。
「こんなので大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、全く問題ありません。
確かに英語が出来る人から見ると機械翻訳の英文はひどいと思うでしょう。でも意味が通じないかと言えばそんなことはなく、言いたいことは十分表現されています。
翻訳サービスの”癖”を知る
とは言っても、食わせる原文によって時々変な英文を吐き出すことがあります。そういうときは原文にちょっとひと手間加えると改善出来ます。。
日本的な言い回しを削除する
国内での電子メールだと書き出しに「いつもお世話になります」とか「恐れ入ります」とか入れますが、翻訳サービスで英訳すると意味不明な英文が出てきます。
でも、そもそも英文メールにこのような儀礼的な挨拶は無くても全然問題ありません。今の時点でここで悩むのは不毛ですから、原文から「いつもお世話になります。」を削除しましょう。
英文メールは少しぶっきらぼうなぐらいでも全然大丈夫です。
ちなみに「いつもお世話になります」を翻訳サービスに突っ込むとこんな感じに吐き出します。
・google翻訳
”Always thank you for your help.”
・Excite翻訳
”It always is under care.”
・Yahoo!翻訳
”I am always taken care of.”
この3つの翻訳結果では、google翻訳の結果が一番原文のニュアンスに近いでしょうか。Excite翻訳やYahoo!翻訳は直訳で意味不明ですね。
複雑な言い回しは単純な言い方に分解する
例えば日本語でこんな文章を返信するとします。
この原文を翻訳サービスにかけると、意味不明とまでは言いませんが、何を言いたいのか分かり辛い英文を吐き出します。
これは翻訳エンジンが悪いというより、元の文が長ったらしくて読みづらいのが原因です。日本人相手であれば通じるでしょうが、それでも分かり辛い文章です。
翻訳エンジンは長い文章が苦手です。この場合はもう少し文章を切って、例えばこのぐらいまで分割してあげるとよいです。
・最新のアダプタBを選択すると、新型のNN-MM-NEWが使えます。
・新型のNN-MM-NEWは旧型製品より20%安いです。
このぐらいまで分けると翻訳エンジンも変な英文を出力しません。翻訳サービスは短い文章が得意です。
下手な英語で怒るネイティブはいない
「でも、翻訳サービスの吐き出した怪しい英文だと相手に失礼ではないだろうか?」と思うかもしれませんが、心配いりません。
相手はこちらの製品やサービスに興味があって問い合わせしているのですから、よほど失礼なことが無い限り怒ることはありません。ここでいう失礼とは、「こんなことは常識です」とか「こんなことも知らないのですか?」といったような相手を小馬鹿にした対応だったり、人種差別的な発言です。これは日本語でも同じことですね。
それ以外の、例えば変な英文だとか間違った文法で相手が怒ったりすることは私の経験上絶対にありません。
逆の立場で考えると良く分かります。
例えば、あなたが来日している外国人から日本語で道を尋ねられたとします。その外国人は下手な日本語で一生懸命尋ねるのですが、あなたはそれを失礼だとは思わないですよね?
むしろより耳を傾けて「この人はもしかしてこういうことを言おうとしているだろうか?」と相手に寄り添う感情が出てくるのが普通です。
下手な英語で凌いでいる間に、英語をやり直そう
私が中学英語をやり直しているとき、仕事での英文メールは全てgoogle翻訳で凌ぎました。
言いたい内容をgoogle翻訳に突っ込んで吐き出した内容をメールにコピー&ペーストし、相手の返信をまたgoogle翻訳に突っ込んで日本語訳を見るだけで、英語を始めてから半年ぐらいは業務の英文メールを自分の力で英作文したことはありません。意外とそれで不自由したことは無かったです。
本当に意味不明なところは聞き直されましたが「あなたの言ってることがわからない」と言われたことは一度も無かったです。
ひとまず目の前の業務はgoogle翻訳で凌げます。その間に中学英語をやり直して英語力を取り戻しましょう。半年もあれば、簡単な英文メールぐらいは翻訳エンジンを使わなくても書けるようになります。
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