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超初心者が会社からTOEICを受けろと言われたときに、これだけは最低限やっておきたいこと。

昨今のグローバル化の影響からか、従業員にTOEICのスコア提出を求める会社が増えてきました。

中には会社でTOEICを実施(団体テスト)するケースも多く、もうサラリーマンでいる限りは逃れられそうにありません。

自分の意志とは関係無しに会社から受けさせられるとしても、なるべくなら良い点数を取りたいと思う心は誰しもあるでしょう。

ここでは、初めてTOEICを受ける英語初心者がこれだけは知っておくべきスコアアップのポイントについて紹介します。

簡単なことですが、知っておくのと知らないのでは結構差が出ますよ。

出来るところと出来ないところを知っておく

TOEICについて簡単に説明すると、リスニング100問(45分)、リーディング100問(75分)の合計200問を2時間でマークシートに解答するテストです。最低は10点から満点で990点で、5点刻みでスコアリングされます。

このテストの凄いところは、同じ問題セット(200問)で英語初心者から上級者までどんなレベルの受験者でも正しく英語力を測定できるところで、英検のように級別に試験があるのではなく、1種類の問題を全受験者が受ける形式です。

ということは、当然200問の中には初心者には手も足も出ない問題がたくさん含まれていますし、そもそも200問を2時間で解かなければならないので、1問あたり36秒で解答しなければ時間内に終わりません。

つまり、初心者が頭から丁寧に悩みながら解いていると当然時間内に終わらないので、200問の中で頑張れば出来るところと頑張っても無理そうなところをあらかじめ知っておくことが重要です。

TOEICは問題パートが分かれています。

リスニングセクション:
・Part1:Photographs (写真描写問題)6問
・Part2:Question and Response (応答問題)25問
・Part3:Short Conversation (会話問題)39問
・Part4:Short Talks (説明文問題)30問
リーディングセクション:
・Part5:Incomplete Sentence (穴埋め問題)30問
・Part6:Text Completion (長文穴埋め問題)16問
・Part7:Reading Comprehension (読解問題)
 一つの文書(シングルパッセージ)29問
 複数の文書(マルチパッセージ)25問

Part7の「一つの文書」というのは、手紙や広告などの長文(一つの文書)に対して設問が2~3問あります。10文書で29問あります。

「複数の文書」というのは、ウェブサイトのページとそれについてのメール文、とか社内通知メールとそのメールが示すイベントの告知文とか、関連する文書が2つないしは3つ出てきます。

TOEICの問題はETSのサイトを見ると雰囲気が掴めると思いますので、一度目を通しておくとよいでしょう。

テストまで1週間以上時間があるときは、公式問題集を1冊購入しておくとテストの雰囲気がかなり把握できます。

リスニングセクション

リスニングセクションで初心者が頑張れるところは、Part1の写真問題とPart2の応答問題です。Part3の会話問題とPart4の説明問題は初心者にはハードルが高いので、ひとまず捨てていいと思います。

Part1, Part2

Part1はリスニングパートで一番易しいセクションです。設問の写真を見て、アナウンスされる選択肢A~Dの中から最もふさわしい答えを選びます。

ポイントは「写真に無いこと・もの」が選択肢にあったら、それは正答ではありません。TOEICでは写真に写っていないことを推測させることはありませんので、写っていないことが聞こえたらそれは選択肢から外してOKです。

あとは結構な頻度で「ひっかける」選択肢が出てきます。例えば、

part1_no2

このように女性がテレビの電源コードをコンセントに差している写真で選択肢が

A. A woman is putting on a pair of shoes.
B. A woman is dusting a television screen.
C. A woman is watching television.
D. A woman is plugging a power code into outlet.

と流れてきた場合、Aのputtingはなんとなくコンセントに差している動作を連想させますし、BとCのtelevisionは写真にも写っているので早とちりして選んでしまいそうになります。(正解はD)

これは意地悪してひっかけているわけではなく、ひっかかるレベルで受験者の英語レベルを測っているのです。

Part2は応答問題で、Aの会話(質問だったり問いかけだったり)に対してふさわしい応答とA~Cの三択の中から選びます。Part1に次いで容易なセクションです。

Part3

Part3は会話問題で、2人もしくは3人の会話を聞いて2~3問の設問に答える形式です。Part1、Part2に比べてリスニングの量が一気に増えるので、受験者のレベルによってはさっぱり聞き取れない人もいると思います。

そのため、初心者には解答が難しいところですが、断片的にでもリスニングできれば解答のチャンスがない訳ではありません。

このPart3の質問はパターン化されています。サンプル問題を見るとわかるのですが、質問はほぼ

・Why~(なぜ)
・What~(何)
・Where~(どこ)
・Who~(誰)
・Which~(どちらが)
・How~(どのように)

の形式ででます。5W1Hのいずれかで聞かれますので、会話内容が断片的にでも頭の中に残っていて、かつこの先頭の語句を聞き逃さなければ、解答のチャンスがあります。

・Why does the woman ask~:なぜ女性は~を聞いたのか?
・What is the man looking for:男性は何を探しているのか?
・Where do the speakers work?:話している人はどこで働いているか?
・How does she take~:彼女はどのように~するのか?

大体このような聞き方をするのがほとんどです。

他にも、問題や解答選択肢を先読みするテクニックもありますが、500点前後の実力ではあまり意味をなさないので、超初心者はまずPart1、Part2に集中したほうがいいでしょう

リーディングセクション

Part5

Part5は穴埋め問題で、いわゆる文法問題です。

学生時代に散々やった文法問題ですので、当時の学習成果が残っている人であればある程度事前に問題集をやることでテスト慣れ出来ると思います。

・一つの文には動詞は必ず1つ必要。
・be動詞の後ろに動詞の原型はあり得ない。かならず動名詞か受け身か完了形のいずれか。

だけは最低限おさえておきましょう。

他にも副詞は動詞を修飾する、形容詞は名詞を修飾する、などの文法がわかると楽に解答出来る問題もたくさんありますが、今からやっても間に合わないのでそのあたりは勘で答えるしかありません。

Part5は読んでわからない問題は解けません

英文法を知っているか知らないかだけの話なので、わからなかったら深く考えずに適当にマークして次に進んでください。

Part6, Part7

Part6、Part7は長文を読まないとどうしようもありません。しかもある程度のスピードで読まないと時間内に終わらないので、英語基礎力が無いと手も足も出ないセクションです。

現時点はどうしようもありませんので、ぱっと見てなんとなく読めそうかな?とかなんとなく理解出来そう、という問題があればトライしてみてください。

そして終了5分前になったら、解いていない問題については適当にマークしてとにかく全問をマークするようにします。

まとめ

英語初心者の人があまり勉強せずにTOEICを受けなければならない場合は、

・まず問題集を買って、試験の雰囲気を掴む。
・Part1, Part2, Part5を集中して対策する。それ以外は捨てる。
 (とは言ってもPart3, Part4の理解出来る問題は解答する)
・テスト終了5分前に、解答していない問題を適当にマークする。

という点に注意して臨んでみてください。これだけでも全く準備しないで受けるよりは全然スコアが違うはずです。

元々TOEICはそのスコア自体よりも、「アビリティーズ・メジャード」という受験者の弱点をレポートしてくれるサービスのほうが重要です。

自分自身では客観的な視点での弱点がわかりづらいものです。そのため、このアビリティーズ・メジャードで指摘されている内容をベースに自分に足りないところや弱点をフィードバックして、全体的なスコアアップにつなげていきます。

 

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