Part6は長文穴埋め問題です。
一つの長文に4つ空欄があり、それぞれ解答選択肢の中から答えを選びます。長文が4つあるので問題は計16問です。旧テストから4問増えました。(12問→16問)
このPart6は問題数が16問と、TOEIC中で最も問題数が少ないパートです。
最終パートであるPart7は全54問もある読解問題なので、Part6はできるだけささっと終わらせて残りの時間をPart7に投入したいところです。
TOEICの時間管理はとどのつまり、「Part7のために、Part5,Part6の時間をいかに短縮できるか」です。
空欄の前後に答えあり
Part6は、Part5とそれほど大きく違いません。問題文に空欄があり、4つの選択肢から正答を選びます。
Part5は1問1問独立した問題文であるのに対し、Part6は一つの長文の中から4問出題出題されます。
ということはこの4問は同じトピックの中から出題される問題なので、長文の内容をつかめるとぐっと正答しやすくなります。
Part6の16問の内、約8割(11~14問)は空欄の前後を見ることで答えを見つけることが可能です。
例えば解答選択肢が、
b)consideration
c)considerable
d)considered
といった品詞選択系や
b)have been taken
c)takes
d)should take
といった動詞の形を問うような問題はその前後を見ることで解答できます。
残りの2割は、一通り読んで文脈を読み取らないと正答できない問題です。
例えばこんな解答肢だと問題文を読まないと正答を見つけられません。
b)damage
c)fail
d)configure
全然意味の違う動詞が並んでいる場合は、一通り読んで文脈を読み取らないと正答を選べません。
思い切って文脈問題を捨てる
スコア600前後だと「ゆっくり読めば理解出来ないことも無いが、知らない単語が1つの文で1~2個必ずある」といった感じではないでしょうか。
まだまだ英語力が足りないので問題文の文脈を読み取るのが大変だと思います。
こういう状況であれば、テスト直前で地力を上げるのは不可能なので思い切って文脈問題を捨てるという選択をしてもいいと思います。
もちろん、読んでなんとか解けそう、という確信があれば捨てずに解答してください。
ここで言っているのは「文脈を読み取るのに時間がかかりそう」と感じたなら、適当にマークして次に進んだほうが全体の時間管理として有効だということです。
2割ぐらいの文脈問題に時間をかけた挙句に解答がよくわからないというよりは、さっさと捨てて解答出来そうな問題に時間をかけるほうが建設的です。
Part5, Part6の課題とは
最近はTOEICの小手先テクニックが広く浸透したためか、問題の語数が増えてきました。
上で解説しているような空欄の前後を読んで正答を選ぶ、といった方法で即答出来ないよう、問題文を一通り読まないと回答出来ないような構成が増えました。
英文を読むスピードが遅い人がとりあえずスコアアップのためにやれることが「空欄の前後から判断する(→問題文を全部読まない)」ですが、それ自体は自身の英語力を底上げするものではありません。
やはり中級者から上を目指す方は、問題を頭から読んで解答できるようにならないと、高スコアは厳しいです。
速読出来るようになるには、大量の英文を読むことが一番の近道です。
私の場合は英字新聞を使ったトレーニングが一番効果があったと思います。
通勤電車で最低5記事は読む!と決めてリーディングスピードを上げる練習をしました。
英字新聞は駅の売店で買うのもいいですし、今であればスマホでLA TimesとかNew York Timesなどのニュースサイトを見れば無料で英語記事が読めるので、速読練習のネタには困りません。
英字新聞は、時事ネタなので読んでいて飽きづらいのがメリットだと思います。
また新聞は広い読者層をターゲットにしているので比較的平易な文章で書かれているので、続けやすいと思います。
とにかく、長文読解を時間内に終わらすにはリーディング力の底上げが不可欠です。
読むスピードをつけるには、語彙力、文法力に裏付けされた大量のインプット(リーディング)をこなすしか近道はありません。だからこそ、Part6, Part7には英語の総合力が必要なのです。
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