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アメリカで使われるヤード・ポンドがややこし過ぎるのでなんとかしてみる(2)

アメリカで使われる単位についてもう少しお話します。

関連記事:
>>アメリカで使われるヤード・ポンドがややこし過ぎるのでなんとかしてみる(1)の続きです。

陸マイルと海マイルの違い

道路など陸上で使われるマイルは1 mile = 約1.6kmですが、海上で使われるマイルは1 mile = 約1.8kmです。

陸マイルを”statute mile”と言うのに対して、海マイルは”nautical mile”と言い、日本語では「海里」(カイリ)ですね。

海マイルと言ってますが、船舶分野だけでなく航空分野でも使用されます。

陸上での速度はmile per hour = MPHで表されるのに対して、船舶や航空ではknot(ノット、kt)で表しますので、自動車の速度と混乱することは無いと思います。(1時間に1マイル(海里)進む速度が1ノットです)

陸マイルと海マイルの違いを意識するのは、特に海外ニュースを読むときです。

例えば、排他的経済水域が二国間で重なる海域は領土的な揉め事が多いですよね。身近なところで言えば、日本とロシアの間での漁業水域の問題とか、日本と中国との排他的経済水域とか。

こういうところは政治問題化しやすく、双方の沿岸から×××海里に中間線を策定することで合意した、とか、××の沿岸xx海里で漁船が拿捕された、といった類の記事をよく見かけますが、英語の記事では陸と海の違いを明示していない場合が多いです。

これは、現地のニュースや新聞記事は英語話者に向けたものなので、陸マイルと海マイルの違いは既に知っている、という前提で記事が書かれているからです。

ちなみに、航空会社のマイレージサービスも陸マイルではなく海マイルです。(1マイル = 約1.8km)

石油の単位「バレル」

バレル : barrelという単位は日常生活で使うことはまずありませんが、ニュースなどで原油相場を伝えるのにバレルはよく出てきます。

このバレル(樽)という単位は、1バレル = 42ガロン = 158.98リットルなので、おおよそ1バレル≒160リットルと覚えておくとよいでしょう。

原油価格が「1バレル、50ドル」だとすると1リットルあたり約30セント。私たちが通常ガソリンスタンドで買うガソリンは1リットルあたり130円程度であることを考えると、原油を輸送、精製してガソリンスタンドに小売りするまでにかなりのコストがかかっているんですね。

一般的なドラム缶が200リットルですので、ドラム缶を一回り小さくした感じをイメージすると1バレルに近いかと思います。

液量の単位「パイント」

ジュースやガソリンの単位でガロン(=3.78リットル)がありますが、もっと小さい単位に「パイント」(pint)があります。

これも、英国パイント(=0.568リットル)と米国パイント(=0.473リットル)とあるのでややこしいのですが、簡単に「1パイント≒0.5リットル」と覚えておくとよいでしょう。私はざっくり、「1ポンド≒1パイント≒0.5kg、0.5リットル」と覚えています。

日本でもハーゲンダッツのアイスクリームは1パイントで販売されています。最初は「なんで500mlじゃないんだろう?」と思っていましたが、米パイントをそのまま日本に持ってきたんですね。

これらの単位を暗記する必要はありません。実際にこれらの単位に出会ったときに「こんな単位があったなぁ」と思い出せれば、全く知らなくてパニックになることはありませんし、慌てずに対応できると思います。

今回は英語と直接関係の無い話でしたが、アメリカに出張・旅行に行く際の参考になれば幸いです。

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