今回は知らなくても困らないけど、知ってると英語記事やtwitterを楽しめる単語を紹介します。
POTUSって何?
英字新聞ではあんまり見ないですが、twitterなどのSNSでよく見かける”POTUS”とは”アメリカ大統領”の略なんです。
下はオバマ前大統領の在職中のツイートです。
It happened: @Cubs win World Series. That's change even this South Sider can believe in. Want to come to the White House before I leave?
— President Obama (@POTUS44) November 3, 2016
アカウントが「@POTUS44」になってますよね。これはオバマが第44代大統領だから。
これはトランプ大統領のアカウントです。
アカウントが「@POTUS」になってますね。
でもトランプ大統領はアカウントを@POTUSと@realDonaldTrumpの2つ持っており、普段世間を賑わすツイートは選挙中から使っていた@readDonaldTrumpのほうで呟いています。
@POTUSアカウントのほうは、ほぼ@realDonaldTrumpをリツイートしているだけのアカウントのようです。
現職大統領は@POTUSアカウントを使うように決められているらしいので、トランプが退任したら@POTUSを新大統領に譲って自身は従来の@realDonaldTrumpを引き続き使っていくのでしょう。
次はペンス副大統領のツイートから。
I left today's Colts game because @POTUS and I will not dignify any event that disrespects our soldiers, our Flag, or our National Anthem.
— Vice President Mike Pence (@VP) October 8, 2017
これは先日のインディアナ・コルツとサンフランシスコ49ersとの試合前の国歌斉唱時に、一部の選手が膝をついて起立しなかったことに腹を立てて、途中退席したときのツイートです。
この一部の選手が国歌斉唱時に起立しないのは、トランプ大統領の移民政策や人種差別を容認していると取られかねない言動などに対する抗議のためと言われており、トランプはこのような選手たちの抗議を批判しておりNFLに抗議している言われています。
当然、副大統領がこのような行動を取れば「トランプからの指示があったのではないか?」と疑われているわけです。
このツイートの中でも大統領のことを”POTUS”としていますね。(”@POTUS”としているのは大統領アカウントに直接リンクできるため)
派生型”
POTUSの派生型に”FLOTUS”というのがあります。
勘のいい人ならすぐにわかったと思いますが、
ですね。
なのでメラニア夫人のアカウントは@FLOTUSです。
After speaking w/people affected by #HurricaneMaria yesterday we are reminded of the fighting spirit of Americans. @POTUS and I are w/you! pic.twitter.com/DTGXG2ivBk
— Melania Trump (@FLOTUS) October 4, 2017
ハリケーン「マリア」で被災した地域に慰問したときのツイートですね。
ちなみに”w/”は”with”の略語でメールやチャットで頻繁に使う略語です。
パブリックな文書では使いませんから、メラニアがtwitterを普段使いしていることが垣間見えます。
まとめ
POTUSは元々は電信(テレックス)で使われる略語から生まれたと言われています。
昔のテレックスは送信する文字数(正確にはビット数)で課金されていたので、なるべく少ない文字数で多くの内容を伝えたいというニーズがありました。
そこで汎用的な単語は省略形を利用するようになったんですね。
そんな中で、”president of United States(of America)”はテレックスで一々送信するのは無駄なので、POTUSと省略するようになったわけです。
面白いところでは、”BTW”と言えば現代では”by the way”の略語ですが、テレックス時代は”between”の略でした。
今では”between”は”b/w”ですけどね。
英語圏のtwitterでも北米系ではちょくちょく目にする単語ですので、覚えておくといいですよ。
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