「この服、バーゲンで買ったの。安かったよ~。」というような会話を聞いたことありませんか?
日本語の「バーゲン」は安売りとか特価セールという意味で使われています。
「バーゲン」の語源はbargainですが、英語本来の意味は「安売り」とは少し違った意味になります。
bargainの意味は?使い方は?
bargainには「格安品」「掘り出し物」という意味があり、安い価格で手にする品物のことを指します。
あくまでも単品か小数の「商品」を示すのであって、「お買い得セール」のようなお店のイベントのことをbargainとは言いません。
「大安売り中」を意味する日本語の「バーゲン」は、英語では”sale”です。
sale の主な意味は「販売」「特売」です。
つまり英語では、安く売られている商品のことをbargain、特価セール・大安売り中などのイベントことはsaleと使い分けています。
日本語で「バーゲンセール」という言葉が浸透していますが、実はこれは和製英語なんです。英語ではbargainとsaleを並べて使うことはありません。
「バーゲン」も「セール」も日本で馴染みがある単語ですが、いつしか「セール」が省かれ、安売りのことを「バーゲン」というようになりましたね。
bargainを使った表現
安い買い物を表現する場合
(私はこの車を格安値段で買いました)
saleを使う場合はこんな感じです。
(私はこの車を安売り(セール)で買いました)
また、別の言い回しとして、
(この車は特価だった)
という表現もできます。
ビジネスシーンで使うbargainとは?
他にも、bargainには「売買契約」「取引・協定」「約束」などの意味があります。
動詞として使う場合には「(売買の)話し合いをする」「駆け引きをする」「(取引などの)交渉をする」という意味があります。
(彼らはメーカと製品の卸値について交渉をした)
また、「(・・・ということで)合意する」という意味もあります。
(私たちは5年契約で合意した)
「合意」と言えば普通は”agree”を使いますが、bargainでも表現できるんです。
bargainを「格安品」とだけ覚えていると、上のような表現が出てくると面食らってしまいますね。
That’s a bargain!
日常会話で聞かれるのが、”That’s a bargain!”
「バーゲンしてるよ~」という意味ではありません。「それで決まり!」「賛成!」という意味です。
(きみが掃除機をかけている間、子ども達をみておくよ)
・OK, That’s the bargain!
(OK、それで決まりよ)
日本語でよく耳にするbargainですが、日本語でよく知られる「格安品」という意味の他にも「~と交渉する」「~と合意する」「賛成」といった意味もあります。
ビジネスシーンで突然bargainが出てきても面食らわないように、これらの意味も持っていることを頭の片隅に入れておきましょう。
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