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「~について教えてください」を”Please teach me~”と言ってませんか?

teacher

ビジネスで

「○○装置の型番,価格,納期を教えてください」

「○○の輸送方法について教えてください」

などと問い合わせするとき、”Please teach me~”って言ってませんか?

これ、文法的には間違いではないのですが、英語圏の人からするとちょっと違和感がある言い方なんです。

teachは先生が生徒に教えるときに使う単語

「~について教えてください」「~をご教示ください」と言う英文を書こうとすると、つい日本語をそのまま英語で「Please teach me~」にしてしまいがちです。(私もかつてそうでした)

この場合は

Please tell me~ とか Could(Would) you please tell me~と言うほうがしっくりきます。

なぜteachだとしっくりこないのでしょうか?

日本語の「教える」と英語の”teach”はぴったり対になっていません。

日本語の「教える」は「勉強を教える」から、「名前を教える」「住所を教える」「会社名を教える」「型番を教える」などかなり幅広く使えます。

しかし英語のteachは「勉強を教える」とか「やり方を教える」といったように、先生が生徒に教えるとか師匠が弟子に教えるとか、習得に時間がかかることを教えるというニュアンスがあります。

そのため、

Please teach me the price of spare parts.”
(予備部品の価格を教えてください”)

というと、なんか変な感じがするわけです。予備部品の価格なんて学校などで教わる類のものではありませんし、先方も先生ではありませんからね。

こういう場合は

Could you please tell me the price of spare parts?

とか、

Could you please provide me a spare parts price list?

などでもいいと思います。

もちろん「英語を教えて欲しい」とか「数学を教えて欲しい」と言うのは

Could you please teach me English(Math)?

でOKです。

日本語と英語で意味がズレるとは

要するに日本語の「教える」が結構広く使えるために、teachの意味からちょっとズレちゃうんですね。

このように日本語の意味と英語の意味が微妙にズレる単語はたくさんありますが、いちいち気にしても仕方ありません。

実は今回の記事を書いたのは「問い合わせするのに”Please teach me~”なんて言い方、恥ずかしいからやめて!」なんて言いたかった訳ではありません。

Please teach me~でも意味は通じますし、先方も「英語が母国語じゃない人なのね」ぐらいにしか思っていませんので、気にせずどんどん使っていきましょう!と言いたかったんです。

私も初めの頃は仕様とか価格を聞くとき「Please teach me~」を使っていました。

しかし、メーリングリストに海外ベンダのエンジニアも加わるようになって彼らの英文メールを目にすることが多くなると、「あれ?僕の表現って彼らとなんか違うぞ…」と感じるようになってきたんです。

彼らもいちいち「こいつの英語、ちょっとヘンだぞ」なんて指摘しないんですよ、こっちの言ってることはヘタクソな英語でも意味は通ってるので。

でもネイティブの英文に触れているうちに何か自分の英語がおかしいことに気づいて、彼らの表現方法を真似る(というか盗む)ようにしてから、書くメールがずいぶん英語っぽくなりました。

国内学習者は生きた英語に触れる機会が少ないため、たとえ作った英文が文法的に誤りが無いとしても、それが時と場所、場合に応じた正しい使い方なのかどうかわからないケースが多いと思います。

英文を査読してくれる人が常に身近にいる環境があればいいですが、そうでなければ自分でどんどん英語を使ってみて、相手とコミュニケーションを取りながら修正していくしかありません。

コミュニケーションを取れば取っただけ英文のストックが増えていくので、一番の上達は勉強した英語を片っ端から使ってみる、これに尽きます。

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