よく「その件は技術部に確認しておくよ」とか、「誤差がこの範囲で問題ないか、開発サイドに確認してくれないか」と、英語で言う場合に何と言ってますか?
engineering sectionとかdevelopment departmentでも悪くありませんが、一発で通じるのは”R&D”です。
“Research and Development”(研究開発)、略して”R&D”、読み方もそのまま「アールアンドディー」です。
日本だと、研究開発部門と言うと利益度外視で先端技術の研究に没頭している部門を想像してしまいますが、英語のR&Dはもっと意味が広く、普通の技術部門も全部ひっくるめてR&Dです。
もしかすると言葉としては区別しているのかもしれませんが、ビジネスの現場では技術部門は全部R&Dで今まで困ったことはありません。3文字なのでとても簡単です。
事業部、部、課の使い分け
日本企業の組織は大企業になればなるほど、事業部~統括部~部~課~グループ,チームと何層にも分かれていることが多いです。
例えば、
②先行開発統括部
③第一開発部
④エンジニアリンググループ
のような感じで、ピラミッドの階層が多いのが特徴です。
一方、海外では多くても
② Department(Dept.)
③ Team
ぐらいなので、組織が非常にフラットです。
部署を翻訳するのであれば、
・統括部 → Division
・部 → Department
・課 → Section, Group
といった感じになります。
たまにDivisionとDepartmentが逆じゃないの?という名刺も見かけますが、あまりこだわっていないようです。
役職はこんな感じ。
・統括部長 → Senior Director, Division Director
・部長 → Director, Department Manager
・課長 → Manager
・課長代理 → Deputy Manager
ただこれもキッチリ決まっているわけではなく、事業部長がVice PresidentだったりDivision Directorだったりするので、会社によってまちまちです。
また、”主任”や”係長”はChief staffとかSenior staffに訳されますが、実際海外企業とお付き合いする中でそういう役職が書かれた名刺は見たことがありません。日本独特の役職なので、敢えて翻訳する必要は無いと思います。
名刺を英訳する場合、大企業であれば人事部や総務部が全社統一した英語部署名を管理していると思いますが、中小企業で初めて英文名刺を作る場合は、上記を参考にしてみてください。
ポイントは、和文一字一句にこだわって英訳しないこと。意味が通ればいいので、割と適当でいいと思います。
上の例で言えば、
Home Appliance Div.
・先行開発統括部
・第一開発部
1st R&D Dept.
・エンジニアリンググループ
Engineering Group
ぐらいでいいと思います。
もう「先行開発統括部」なんて訳しても訳さなくても実害ありません。“R&D”が入って番号があれば間違うことは無いでしょう。(第一開発部ということは第二開発部もあるでしょうから)
日本で言う統括部長や事業部長はVice President(副社長:VP)であることが多いです。会社によってはVPが部長を兼任しているところもあります。
そのため、自分がマネージャ(課長)だとすれば上はすぐVPです。だから外資は意思決定が早いんですね。
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