海外メーカを取引する際、輸送時の梱包形態について確認する機会があると思います。
意外とこの「梱包」を表す英語って探すと出てこないものです。
製品を梱包する個装箱
製品1台(個)毎に箱に入れてあるものは「個装箱」(こそうばこ)と言います。
業界用語のせいか「こそうばこ」と入れても変換されない日本語です。
「個別に包装する箱」を略して「個装箱」なのだと思いますが、個装箱を表す英語はいくつかあります。
2.packing box
3.gift box
1.のindividual boxは翻訳サイトやオンライン辞書で「個装箱」と入れると出てきますが、個 = individual、箱 = boxと自動変換したのでしょう。
通じないことはありませんが、あまり目にしない言い方です。
良く目にするのは2、3ですね。
packing boxはそのまんま「個装箱」、gift boxはどちらかと言うと「綺麗な個装箱」ですかね。
gift boxと言うと日本では「贈答品」のイメージがあるので最初は違和感がありますが、製品ロゴや製品写真などがデザイン印刷された箱や、そのまま店頭に並べられるような箱を総称してgift boxと言います。
出荷単位や輸送単位に入れる外装箱
製品を個装箱に入れた後は、出荷単位毎にまとめて外装箱に入れますが、この外装箱は英語でcarton boxといいます
1 cartonの数量は製品によってまちまちです。
1 carton:200個入り(200 pcs/carton)だったり、1 carton:4台(4 devices/carton)だったりと、取扱い易さや輸送効率によって決められます。
carton boxは主に輸送、保管用なので、デザインの入っていない、メーカ名と内容物だけ印刷されたカーキ色のダンボールで作るのが一般的です。
ダンボールは英語で何という?
ダンボールは英語ではcardboardといいます。
素材としてのダンボールを表す場合は、cardboard paper、ダンボール箱として表す場合はcardboard boxです。
ただ、一般的にはcarton boxと言えばダンボール箱のことを指すので、敢えて素材を強調していう場合にcardboard boxと言います。
例えば、小さい製品だとカートン箱自体がケント紙のような厚紙で作られる場合もあります。それをダンボール紙素材で作られていることを強調したい場合はcardboard boxと言うと相手に意図が通じます。
標準部品を買うときにはあまり問題になりませんが、自社向けに作ってもらった専用仕様の製品だと個装箱から外装箱の仕様まで決めてあげる必要があるので、packing boxとcarton boxの違いは押さえておきたいところです。
ちなみにダンボールは「段ボール」のことで、和製英語どころか完全な日本語です。
cardboadは波打った紙(段)を板状の紙(board = 板)で挟んで作りますが、このboardが訛って「ボール」になり、段ボールになったと言われています。
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