イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでよく使われるno worries。
いろいろなシーンで結構幅広く使われるので紛らわしいのですが、カジュアルに使える便利な言葉です。
don’t worryと似ていますが、どう違うのでしょうか?
使うシーンを例に、意味合いの違いを解説します。
No worries は no problemとほぼ同じ
I’m sorryに対する返答の仕方として、”no problem”や”never mind”が一般的だと中学英語で習いませんでしたか?
no worries の発祥地オーストラリアでは、I’m sorryに対してno worriesで返す人がたくさんいます。
おとなりのニュージーランドやイギリスでもno worriesはよく使われ、すっかり浸透しているフレーズです。
実はこのno worries、アメリカ英語にも影響をもたらしてきているともいわれています。
Worryの主な意味とは、「心配させる」「くよくよさせる」「気をもませる」「心配」「気苦労」。
No (否定)+worries (心配)で、「心配はない」という意味です。そのまんまですね。
このように、アメリカ英語のno problem「心配いらない」「問題ない」と同じような感じで使われます。
・No worries.(気にしないで)
また、次のようにも使えます。
・No worries. (問題ないよ)
日本語だと「ぜんぜんいいけど」みたいな感じでしょうかね。
don’t worryとno worriesの違いは?
worryを使った似たような表現のdon’t worry とno worriesですが、どう違うのでしょう?
簡単にいうと、don’t worry は「心配しないで。大丈夫だよ」という感じで、”do not worry about it”と丁寧に言い換えることもできます。
一方でno worriesは、「心配ないよ~」という感じで、フレンドリーな感覚で使う表現です。
この場合、worry は必ず複数形でno worriesとなります。
またdon’t worry とは違い、no worries about it と言い換えることもできません。
no worriesはyou are welcomeの意味も含んでいる
no worries はとても万能な表現で、I’m sorry にもthank youにも対応できます。
Thank you とお礼を言われたときに使うno worries は、 you are welcomeの意味を持ちます。
友だちや家族間で使われることが多く、かしこまり過ぎず、リラックスしたお礼の気持ちを伝える時に適しているのがno worriesなんです。
職場で上司との会話中にno worriesを使うと、少しくだけ過ぎの感じがあります。
親近感が沸くからとやたらno worriesを使うのではなく、相手の立場によってはyou’re welcomeやit’s my pleasureが適切なことがあるを覚えておくと便利です。
日本語でも「ありがとう」といわれた時、家族や友だちに「どういたしまして」ということはほとんどないでしょう。「気にしないで」「なんてことないから」「たいじょうぶだよ」と答えることが多いと思います。
このようなカジュアルな感じが、no worriesなのです。
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