“a piece of cake”とは、実はケーキのことを言ってるのではありません。
直訳すると「ひとかけらのケーキ」ですが、急に会話に出てくると「な、なんでケーキ?」と思ってしまいます。
“a piece of cake”は慣用句(イディオム)で「簡単なこと」を意味します。easyとほぼ同じ意味です。
It is a piece of cake!(簡単だよ!)
日本語にしても英語にしても、ことわざや慣用句を使えるようになると会話に表情を添えてくれます。
そう、piece of cakeはまさに会話を弾ませてくれる慣用句なんです。
このpiece of cake、どんなシチュエーションで使うのかというと、
(昨日頼んだ仕事、もう終わったの?)
・Yeah, it was a piece of cake!
(そうだよ、そんなの朝飯前さ!)
こんな感じです。
簡単にできること、楽にできること、楽しんでできること、という意味があります。
なぜケーキなのかというと「ケーキ一切れなんてペロリと簡単に食べれちゃう」という意味から、a piece of cake=超簡単とを意味するんですね。
・It is easy.
・It is not hard.
・It is simple.
などもpiece of cakeと同じような意味ですが、なんだか少し味気ない感じがしませんか?
easyの代わりに”a piece of cake”使うと、自信満々で少しおどけた感じが出ます。
日常会話にあふれる慣用句
ネイティブとの会話には慣用句(イディオム)が溢れています。
複数の単語が組み合わさって一つの意味を成すのが慣用句で、piece of cakeもその一つです。
英語を勉強し始めたときは、単語一つひとつを見逃さないようにと慎重に聞いたり読んだりと必死です。
そのため、簡単な単語がそろったpiece of cakeなどもついつい直訳してしまい「一片のケーキ?」となって文の意味が取れなくなってしまいがちです。
日常会話で使える慣用句はたくさんありますが、単語を一つひとつで覚えるのではなく慣用句としてひとまとめで覚えるようにすると覚えやすいです。
そして覚えた慣用句は積極的に使うことで、次第に身につくようになります。
他にもある ”piece of …”
“a piece of cake”の他にも、 “a piece of…”を使った言い回しがあります。
慣用句というよりむしろスラングですが、使わない言葉にしても知っておいて損はありません。
・a piece of crap
(クソ、役立たず、価値がない)
shitもcrapも排泄物、う○こを意味します。
(あいつは役立たずだ)
“piece of shit”で「う○この粒」、つまりなんの役にも立たないという意味になります。
日本人的には畑の肥料ぐらいにはなるんじゃないかと思ってしまいますが、英語ではそうではないようです(笑
使えそうなイディオムからどんどん会話に取り入れてつかってみましょう。
使ってみたイディオムがズバっとはまって相手に通じると、記憶に残るので一発で覚えられます。
使えるイディオムが増えれば増えるほど、会話力がぐんぐん伸びていきますよ。
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